将来的にピアノは指で奏でていきますので、指先神経を鍛えておくことは、ピアノのレッスンが始まっても、とても役に立ちます。
指先神経を鍛えていく方法は、沢山あります。砂場でお団子作り。粘土でも同様にできますね! 鉛筆で音符を書く前段階として、○を沢山書いたり。それから鉄棒、お手玉、おはじき。
私の例をお話しさせて頂きますと、「ヤクルトの蓋を綺麗に上手にはがす」。これは、とても良いと思い毎日実践しています。それからオススメは、お箸を使って、マーブルチョコなど少し大きなものを掴む、そして、別の容器に入れて、「入った分だけ食べていいよ」とごほうびをあげたり。もちろん、チョコではなく、ボーロでも良いと思いますし、ご自身のご家庭に合うもので行ってみて下さい。
お母様も、我が子が箸を使えた!という成長をお子様と感動を共有できる良い時間になるでしょうし、子どもは、ごほうびやお母さんから誉めてもらうことは何より嬉しいものです。しかし、誉めて伸ばすことは良いと思いますが、過剰になりすぎないように心がけることも大切です。
この時期は、とにかく遊ぶことが大好きです! だから、ピアノのおけいこが始まって、「さぁ、おけいこ!遊びじゃないのよ!」と子どもに言っても遊びのほうが楽しいに子どもの心は決まっています!
小学生になった時点で、「さぁ!貴方はもう小学生!遊んでばかりいないで宿題したの?」なんていう会話は、よく耳にしますが、子どもにとって、「遊び・学びは別のもの」と脳が認識していると、「学び」は辛いものとなっていくでしょう。
ピアノのおけいこが始まるとお家での練習が不可欠になってきますから、「ピアノは学びである」と脳が認識する前に、つまりこの年令の時期までには、「ピアノを弾く遊びをする」と脳に呼び掛けができると良いかと思います。
まずは、幼いこの時期に、おもちゃのピアノなどで遊んで、音で沢山楽しく遊ぶことが大切です。
リトミックについても連載中に詳しく書いていきたいと思いますが、簡単に言うと「リズム運動」ですので、リズム感を養う為に、ピアノを弾く前段階として、とても良いと思います。
この時期は、「ピアノを弾こう」ではなく、「ピアノで遊ぼう」と声をかけて、毎日少しでも一緒に何かしら音楽に触れておく習慣を身につけることが大切です。きっと、お腹の中から、実践していき続けていれば、この時期は、自分から楽しく音で遊ぶようになると思います。
しかし、音楽以外にも沢山興味が出てくると思います。例えば、動物や乗り物、戦隊物、お人形。それがエスカレートしていくと、「ピアノや音楽」というお友だちの出番が減ってしまいます。ピアノや音楽よりも好きな遊び物ができてしまった場合、子どもは正直に自分を表現するでしょう。
そういった時期でも、例えば乗り物遊びに飽きて、次の遊びを探しているような行動をした瞬間! これを見逃さずに、何かしら音楽を提供してみて下さい。楽器や、CD、マラカス、とにかく、一瞬でもピアノや音楽に触れていくことが、「生活の一部にピアノや音楽がある!」に繋がっていきます。
お母様の日々のコツコツした努力やご自身の頭の中に常にピアノや音楽が存在することで、お子様もやがて「音楽が生活、人生になくてはならない大切なもの」と認識するように繋がっていきます。「継続は力なり」です!