まだおしゃべりができない時期の赤ちゃんと、ジェスチャー・表情(フェイスサイン)・声のトーン(ボイスサイン)などでコミュニケーションをとる方法です。赤ちゃんとはいえ、色々なことを理解し、感じているんです。ただ、表現方法の手段がまだ限られているだけなので、それを教えてあげると赤ちゃんとのコミュニケーションがぐっと楽に楽しくなるんです。何を考えているのか、赤ちゃんの気持を知ることができるんですよ。
1歳半くらいの息子とお散歩中、前から犬を連れた方が来ました。息子は指をさし「あ!」と気付いたようです。私は「わんわん来たね。かわいいね。」とその反応に応えました。息子はサインを見せてくれました。しかし、そのサインは【犬】ではなく【花】だったんです! よく見ると犬を連れていた方は花束を持っていました。息子はその花の方に目がいっていたんです。「本当だ。きれいなお花持っているね。」と返すと、息子はにっこり。息子も私も、わかり合えた喜びと、同じ物を見て共感できたうれしさを感じました。息子はそのあとも色々な発見をサインで教えてくれました。
ファーストサインで感じたことを伝えられるのは、ママとの意思疎通をスムーズにすることはもちろん、伝えられた喜びから伝えようとする積極性と、周りへの関心が広がっていきます。
ではどうやってファーストサインを取り入れていったらいいでしょうか?
ママたちがついついやってしまうのは、【いただきます】のあいさつで赤ちゃんの両手をとり、手を合わさせて…【おいしい】のサインを教えるときに赤ちゃんの手をとってホッぺにとんとん…【ありがとう】をしてほしくて赤ちゃんの頭をおさえてペコリ…これらはNGなんです!
赤ちゃんの手をとってしまうと赤ちゃんは何をされているかわかりません。サインを教えるにはママがひたすら赤ちゃんにサインを見せるのが効果的なんです。それも真顔で必死に…もNG。赤ちゃんの視線を集めるためにも表情豊かに楽しそうに伝えていきましょう。
サインが出るのにはもちろん個人差もあります。それぞれの性格もあるので、同じように教わっても表現の仕方は違います。周りの赤ちゃんと比較はしないようにしてあげてくださいね。
ママもたくさんのサインを覚えないといけなので大変…と思われる方も多いです。まず、その子の興味があるもの・関心があるもののサインから教えてあげるのもひとつの手段だと思います。そういった物のほうが目が止まる機会も多いので見せる・伝えるチャンスはたくさん増えますね。
サインが出だすとママもうれしくなり、赤ちゃんも伝える方法なんだと理解もしてきます。そこからまた少しずつサインを増やしてもいいと思いますよ。楽しく生活に取り入れていってみてくださいね。
ファーストサインレッスン 2回コース
すぐ生活で使えるサインから赤ちゃんの好きなもののサインを2回にわけてお伝えします
◆日時:①3月28日(金) ②4月11日(金)
いずれも9:45~12:00
◆場所:DEAR KIDS cafe
西武新宿線 上石神井駅より徒歩4分
*レッスン詳細はブログを参照
青木 美和子 【保育園看護師・ベビーマッサージ講師】
記事テーマ
子育てって楽しいことだけではなく大変なことも多いですよね…大変なことを少しでも楽しく取り組めたらいいですよね!ベビーマッサージ・ファーストサイン・ベビースキンケア・ふれあい遊び・手作りおもちゃなど、色んなコミュニケーションスキルをきっかけに、パパもママもみんなで子育てを楽しめる方法をご紹介させていただきます。