NOSS(ノス)って聞いたことありますか?
NOSSとは、日本(Nihon)・踊り(Odori)・スポーツ(Sports)・サイエンス(Science)の頭文字で、日本舞踊を基盤にした運動です。
日本舞踊がスポーツ? 何だか違和感ありますよね?!
スポーツっていうと、野球やサッカー、テニスなど身体を思いっきり動かしてやるのを連想しますが、そもそもスポーツとは和訳すると、娯楽や楽しみという意味もあるのをつい忘れがちですよね。
では、『娯楽』という意味だけでNOSSはスポーツだと言っているのでしょうか?
いいえ、違います。
NOSSはれっきとした運動なんです。
日本舞踊を経験された方はお解りだと思いますが、足腰をほんとうによく使います。優雅な着物の下はスクワットなんです。(笑)
まるで湖を優雅に泳ぐ白鳥が水面下では必死に水を搔いている様でしょ?!
そんな日本舞踊から生まれた和の動きを中京大学スポーツ科学部 湯浅景元教授がしっかり検証して下さいました。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=5eh8tvEEf-4
そうです。NOSSには運動の三大要素といわれる『有酸素運動』『筋肉運動』『ストレッチ運動』がバランスよく組み込まれているのです。
「西洋は『かかと文化』・・・かかとをドンとついて、力を地球から受けて移動。
日本は『足の指先文化』・・・力をうまく加減しながら動く。
『行進』と『すり足』の違いである。」
(『7分のおどりで筋力強化!』西川右近・西川千雅著 湯浅景元監修 日本経済新聞出版社)
フィギュアスケートの浅田真央さんも練習にすり足を取り入れられていたそうですよ。
和のフィットネス! NOSS! 日本舞踊が体操!
発想は新しいようですが、その動きは私たち日本人の遺伝子にも組み込まれているであろう長年の動作で、日本人に適しているのです。
まさしく温故知新ではありませんか?!
強くてしなやかな美しいからだ作りは、かつての日本人の日常動作の中にあったのです。
鈴木 麻奈美 【日本舞踊藤間流名取・NOSSインストラクター】
記事テーマ
グローバル時代において、和の精神、和の文化を持つことは、これから世界で活躍されるであろうお子さまたちの心のよりどころとなるでしょう。3年半のアメリカ暮らしで気付いた和の魅力、日々の暮らしの中にある和の素敵をお伝えしていきます。あなたの気付きとなりますように。お子さまたちの和のスマイルを育む毎日につながりますように。