健康と美容に関わりの深い筋肉量や基礎代謝は、年齢が上がるにつれて減ってきます。歩くことは全身の筋肉を使う全身運動なので、使われていなかったり怠けてしまっていた筋肉がよみがえり、基礎代謝があがりスタイル維持に貢献します。身体に十分に酸素を送り届けながら行うことも、呼吸を正しく行なえて心肺機能が高まります。また、一定のリズムで歩くことは脳にも良い刺激となり、認知症や自律神経失調症などの治療や予防に利用する医師もいることが、ウォーキングの効果を明らかにしてくれる要素のひとつだと思います。
15分ほど歩き続けると、ベータエンドルフィンというホルモンが分泌され明るい気持ちに導いてくれるといわれています。また、セロトニンというホルモンも分泌されます。これは「美人ホルモン」とも言われていてフェイスラインを整えたり、小顔効果も期待できます。睡眠も美容と関係が深いものですが、リズミカルに行われるウォーキングをしながら太陽の光を浴びることは、快適な睡眠をもたらしてくれるそうです。
全身運動である歩くという動きには、血液循環を良くしてくれる効果があります。筋肉のこりや血管の緊張を緩め、肩こりの解消に効果が期待できます。また、正しい歩き方をすることは背中や肩甲骨、腕をしっかり使うので、肩甲骨周りの筋肉がほぐれやすくなるというメリットがあります。
骨や筋肉に負荷のかからない宇宙空間では骨がすかすかになってしまいます。私たちの普通の生活でも、運動不足による骨粗しょう症が深刻です。歩くことはリズミカルに骨に軽い負荷をかけてくれるので、骨の形成を促してくれます。また、身体全体、特に下半身の筋力を強くしてくれますので、転倒などの事故を防ぐことにつながります。
山田 十望子 【歩き方インストラクター】
記事テーマ
ママの日常生活は前かがみになってしまう動きが多くなります。料理に掃除、パソコン、お子さんのお世話、ベビーカーなど。悪い姿勢や歩き方は、猫背、肩こり、腰痛、頭痛、代謝が悪く太りやすい、筋肉つき方がアンバランスになる、など健康にも見た目にも様々な影響が出てきます。姿勢と歩き方を変えて心も体もHAPPYに変えていくコツをお伝えしていきます。