足の裏には3つのアーチ
「外側アーチ・内側アーチ・横アーチ」があります。
このアーチが安定して整っていることは、脚だけでなく身体全体のバランスを整え、
トラブルのない足を維持できて、さらにきちんと歩くことができて疲れにくい、
痛みがでない、というメリットにつながります。
3つのアーチは、赤ちゃんにはなく、2足歩行をすることによってできてきます。
足裏の筋肉を使っていくうちにアーチができあがるのです。
子どものころにたくさん歩いたり走ったりと運動量を取っておくと、
きちんとしたアーチが出来上がり、偏平足にもなりにくいといわれています。
足の裏を見て、小指の付け根からとかかとを結んだラインが
「外側アーチ」。
親指の付け根とかかとを結んだラインが
「内側アーチ」(土踏まず)。
親指の付け根と小指の付け根を結んだラインが
「横アーチ」です。
このアーチが、身体全体の体重を支えバランスを取り、
歩くことや走ることの着地の衝撃を吸収してくれるのです。
でも、このアーチが崩れてしまうと、タコや魚の目、開帳足、偏平足、指の痛みなどを引き起こします。
これらは大人に限らず子どもにも増えていて、
外遊びが減ったことでアーチが完成しない、
あるいは弱く崩れやすい、といった可能性が考えられています。
ひざや腰にも負担が大きく、痛みを常に抱えることになったり、
歩くと疲れやすいといった、特徴もあります。
アーチの改善を目指すことは可能です。
足の裏の筋肉をしっかりと使って鍛えていくことが必要です。
【足じゃんけん】
足の指でグー・チョキ・パーを繰り返し行います。
【タオル運動】
これもテレビや雑誌などでよく見ますね。
床にタオルを置いて足の指を使ってたぐり寄せていきます。
立っても座ってもできます。
この二つを習慣にしてみてください。
最初のうちは難しく、足がつりそうになるかもしれません。
そのときは決して無理せず、少しずつ続けていきましょう。
体は必ず応えてくれます。
足裏アーチの形成、改善には、
「足の裏をしっかりと使って、正しい歩き方をする」ことが最も大切です。
足の裏を使って歩くとは、足の裏をただ地面に着けることではありません。(これならだれでもできることになります。)
正しい歩き方では、足のかかとから指先まで足裏全部を正しい流れで使う、ということになります。
指まで使っていない、指まで使えない靴を履いている、そんな方がとても多いので、足のトラブルを抱えている人も多くなっています。
歩くことはただの移動手段ではなく、全身の健康に関係していると思ってみると、毎日の「歩く」に気持ちが向いて足裏にとどまらず、様々なトラブル改善のきっかけが見つかるかもしれません。
まずはいつも体を支え頑張っている足の裏を気にしてみませんか♪
山田 十望子 【歩き方インストラクター】
記事テーマ
ママの日常生活は前かがみになってしまう動きが多くなります。料理に掃除、パソコン、お子さんのお世話、ベビーカーなど。悪い姿勢や歩き方は、猫背、肩こり、腰痛、頭痛、代謝が悪く太りやすい、筋肉つき方がアンバランスになる、など健康にも見た目にも様々な影響が出てきます。姿勢と歩き方を変えて心も体もHAPPYに変えていくコツをお伝えしていきます。