幼児期に特定ジャンルのスポーツ競技を極める危険｜輝くママ

幼児期に特定ジャンルのスポーツ競技を極める危険/2013年11月

特定ジャンルのスポーツ競技を極めるために

秋をすっとばして、あっという間に冬到来？でしょうか？

急に寒くなり小さなお子様は、風邪をひきやすい時期となってまいりました。とはいえ、寒い冬は２月ごろです。今からあまり過保護に厚着をさせることのないように親御さんの体温調節をして、お子様の体温調節を上手にできるようにお手伝いしていきましょう。

さて、今回は最近ブームとなっている幼少期からの特定ジャンルのスポーツ競技を極める？習い始める？方へ、またはこれから考えていかれる方へのアドバイスです。

幼児期から小学校低学年までは特定ジャンルのスポーツ１種類に限定しない方が良いです。

なぜならば、成長の早すぎる時期で、ある一種の運動に限定することは、子どもが本来持ち合わせている大きな可能性を削ぐことにもつながるのです。運動の種類はさまざまありますが、その運動によって使う筋肉や神経にはおのおの違いがあると思います。体が十分できていない時期に、一つの運動に絞り込むことには、リスクがあるのです。

ひとつには、限定されたスポーツ以外にも多くを備えている、子どもの本来の可能性を削ぐリスクです。そしてもうひとつのリスクは、同じ部位ばかりを酷使することで、子どもの体の故障を生み出す恐れです。

一方、幼児期から多種類のスポーツや遊びに親しんだ子どもたちは、ごく自然な形で運動神経を発達させることができます。自然に身についた運動神経は、健全な形で運動能力を高めることを可能にさせます。
その能力は、後年教えられて身につくものではありません。

「体を動かすのが好き！！」から「スポーツが好き！！」に変わります。

やがて、10歳過ぎた頃から「○○が好き！！」と本人が主体的に思うようになります。多様な運動から、一定の専門的な運動への成長プロセスです。
運動を子どもの成長にフィットさせる・・・

これが一番大事なことです。

特定ジャンルのスポーツ競技を幼児期から行うための心得

最近の傾向でしょうか？

サッカー・野球またはダンスのみを幼児期それもかなり早い時期から習い事として行うご家庭が多いようです。

さらには、ご両親が特に馴染みのない習い事へチャレンジすることもとても多いようです。または、ご自分の夢であった習い事をお子様に託すといったことも見受けられます。このようなご家庭の場合、以下のことをご両親が是非、心得としてご理解いただきたいと指導者として考えます。

①その競技のルールを理解する。（根本ですが意外とこれがご理解いただいていない方が多いように感じます。）

②ご自分のご家庭と合う(勿論、お子様と合うことも大前提）クラブチームまたはお教室に入る。（こちらも沢山あるお教室の中でそこを選んだご自身に責任をもつべきですが、コーチ・主催者にクレームを言われる方もいます。）

③幼児期に１種類のスポーツのみの強化にならないように、バランスの良い身体の使い方をご家庭で意識する。

弊社で行っているスポーツの家庭教師でも近年、「サッカー」「野球」を習っているが、学校体育が全くできないので見てほしい。または競技につながる走りや基礎的な体力をつけてほしいという依頼がとても多いです。
これは、まさに今回取り上げている特定ジャンルのスポーツの実施になっているからです。
学校での体育ができないと、いくら「サッカー」や「野球」ができても目指しているところへ行けません。

ご両親の配慮で素晴らしい選手に育つはずです！！

私は、まずは特定ジャンルにこだわらず、「体操教室」に通っていただきたいと思っています。