ハッピー・ノート.com

「子どもの運動量は親の運動習慣に関係している」と新聞記事で見ました。

私は親子の体操教室を指導しているので、とてよくわかります。ママ・パパが運動習慣のある方は大抵の場合、上手にお子様を運動に仕向けることができています。

運動習慣がないママ・パパの場合は、必ずといってよいほどお子様が思い通りにならずに泣いてしまった場合など、抱き上げてしまいます。
抱き上げてしまうと、そこで「頑張る」力もなくなってしまい「甘え」を覚えます。

その結果、経験もできずにそのままできなくなっていく・・・という悪循環。でも、そういう方に限って、「うちの子にはまだ早かった」「うちの子には向いていない」と決めつける方が多い気がします。
 

そうならないように、お子様が小さいうちにママ・パパの方も楽しく運動をする習慣をつけると良いでしょう。と言われても、もともと運動が好きじゃない方は何をどうしてよいのかわからないでしょう。

こちらで紹介するのは、0歳児～3歳児くらいまでのお子様を対象にしたものです。

首の座ったベビーちゃん時代からできること　※新生児期からできる運動については以前の記事をご覧ください。

●飛行機

　パパやママがゴロンと仰向けになり、両足の膝を軽く曲げた状態で脛の部分にお子様を乗せてひこうき～～～。　

　お子様は脇の下から手を添えて支えてあげましょう。

●滑り台　

　「飛行機」の姿勢からお膝の前を通ってパパやママのお腹にストン。
　　

●シーソー

　　お子様をお腹の上に乗せて（しっかり脇の下を支えながら）、足を振り上げて起き上がりこぶしの要領で行います。　

　　パパやママにとっては、腹筋運動にもなって一石二鳥です。

●高い高い

　　しっかり首・脇をサポートしながら「たかいたか～い」。

　　こちら、あまり経験がないと泣きます。楽しいと知っている子はケタケタ大笑いです。

　　※赤ちゃんを間違っても落とさないように細心の注意を払って行ってください。

●ヘリコプター

　　赤ちゃんの脇の下をしっかりサポートしながらヘリコプターのようにブーンっとぐるっと回ります。

歩き始めた赤ちゃんからできること

●ペンギンさん

　　パパやママの足の上に赤ちゃんを立たせて乗せて、少しつまさきを上げてかかとでペンギンのようにヨチヨチ前に歩いたり、　蟹さんのように歩きます。

●おふね

　　パパやママが長座の姿勢になり、お子様を上に乗せます。

　　そのまま、足と手をつかいながらお尻で進みます。小さいうちはしっかりお腹をサポートしてあげましょう。

　※1歳８ヵ月くらいからは、パパやママが横でお手本を見せながら一緒にやってみると良いでしょう。

●木登り

　パパやママが軽く膝を曲げた状態で立ちます。

　パパやママの手を握って、膝からだんだんに上の方に登っていきます。

●コアラ

　木登りができたら今度は、抱っこの姿勢からパパやママは木になりお子様が背中の方に自分の力でパパやママにしがみついたまま

　1周して抱っこの姿勢に戻ります。

など。

ここにあるのはほんの一部です。

「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、本当にその通りだと実感することが多くあります。是非、3歳までの運動をご家庭でも楽しく過ごしてみてください。

小さいうちは公園に出かけましょう。気候の良い時期なら、首が座ったら外気浴には毎日出るべきです。また、お座りができたら公園の遊具も沢山遊べるようになります。最初は、パパやママと一緒に抱っこでぶらんこをしたり、滑り台をしてみまししょう。

お砂場も「食べてしまう」からという理由で敬遠される方が多いですが、手先の運動には、まずは手先から体験できる「砂遊び」は感触もありとても良い遊びです。

それらが経験できたら滑り台も少しずつ、滑り台の中央くらいから、洋服の後ろを支えながら滑らせてみましょう。自分で身体のバランスをしっかりとるようになります。
 

公園では、少し傾斜になっている坂や階段などを沢山歩かせて足腰の強化も自然にできます。

最近の子どもはベビーカーに随分長くまで乗っていたり、「叱らない育児」が流行っていたりで子どもが親の都合で甘やかされて育ってしまい、「運動」の楽しさも知らず、足腰の弱い子どもになりがちです。

是非、親の都合にならない『毎日の運動』を意識しながら子育てしてください。