バランスという言葉の意味は、釣り合いを取る、釣り合いが取れている状態のことを指します。
精油にもバランスを取るのが得意なものがあります。ゼラニウムというアロマオイルは、心と身体のバランスを取る効果があると言われています。心と身体は密接につながっていて切り離すことはできません。
例えばストレスを感じると体調が崩れます。また病気になると気持ちも落ち込みやる気がなくなったりします。このように心は身体に、身体は心に影響を与えているのです。ということは、片方だけが健康でもよくないってことになりますね。
さて、バランスを取る精油のゼラニウムのプロフィールをここで紹介します。
ゼラニウム(Pelargonium graveolens)
フウロソウ科の草本
葉を水蒸気蒸留して採油
栽培品種も含めるとたくさんの種類があるゼラニウムですが、エッセンシャルオイルが採れるのはペラルゴニウム(ニオイテンジクアオイ)とも呼ばれるものだけ。花を観賞するだけのテンジクアオイという種類とは区別します。もともと南アフリカ喜望峰が原産。ピンク色の花が印象的ですが、オイル分を多く含むのは葉の部分です。
ゼラニウムのアロマ効果
ゼラニウムの香りは人によっては独特に感じることもあるみたいです。ローズ調のハーブの香り。鎮痛が期待できるゲラニオールという成分を含みます。月経痛にとてもオススメです。さらに女性ホルモンの調整に役立つので、月経不順や更年期障害などにはゼラニウムはよく活用されます。利尿効果も期待できるため、むくみやセリュライトに。甘すぎないローズ調の香りは、不安を鎮め抑うつ感情を軽減するといわれます。ストレスから来るメンタルの不調に効果を発揮します。
スキンケアオイルとしては、ゼラニウムは皮脂分泌のバランスをとるといわれます。すべての肌タイプに有効で、血液の流れを良くして顔の血色を改善します。
こうやって見ると、ゼラニウムは女性ホルモンに関する不調に効果があるので、バランス面でもこういった女性特有のホルモンの乱れから来るものへ働きかけてくれるのです。女性の味方のアロマオイルですね。ゼラニウムは使い勝手もよく、お部屋の芳香やお風呂に入れるのもOKですよ。春は変化の季節。香りを楽しみながら心と身体のバランス取っていきましょう!
小池 明子 【アロマ心理カウンセラー】
記事テーマ
アロマテラピーのジャンルのひとつにアロマ心理学を使ったメンタルケアがあります。 このコラムでは、ママがイキイキとした生活を送るための心理学的なアドバイスと心理効果の高いアロマを取り入れる方法をご紹介します!疲れた時、元気を出したい時、癒されたい時など、自分の気持ちや心にぴったりのアロマを見つけて楽しい毎日を送ってください。