現在、日本の算数教育は小学校一年生から始まります。つまり、6歳になってからですね。
でも、これからはグローバルな時代!世界ではどうなっているのか、気になりませんか?
そこで、今回は、「世界の算数教育事情」 をお届けします。
日本の回りのアジアの国々は、早期幼児教育にとても熱心です。学歴がその子どもの将来を決めてしまうという、何十年も前の日本のような状況がまだ存在しているせいもあるのでしょう。
たとえば、シンガポールでは、幼稚園に「math」の授業があります。算数の専門の先生がいて、子どもたちに教えています。数字も書きますし、足し算も勉強します。
また、韓国でも、幼児教育はとても盛んで、さまざまな教材を使って幼稚園の時から算数のお勉強をしています。
アメリカは日本と同じく、義務教育は6歳から始まります。基本的に、義務教育のあいだは宿題も出ませんし、子どもたちはのびのびと生活しています。
学校では、知識を教える、というより、考え方に重点を置いて思考力を伸ばす教育がされています。
ただし、Gifted Child と言われる子どもたちが集まる学校や (IQテストで入学が決まります)、小さいときから、「飛び級」の制度が確立しており、日本よりは自由度が高いといえます。
イギリスでは、小学校は5歳で入学します。ですから、日本より一年早くなります。入学時期は9月になり、10月からすぐに足し算が始まります。
「幼い時ほど学習環境や能力の差が小さい」とされており、幼児教育の早期化が進んでいます。
各小学校には、就学前クラス(4歳児対象)も設けられており、多くの子どもが通っています。
ヨーロッパでは、イギリスのほかに、オランダも5歳から小学校に入ります。
実は、日本でも就学前の学習は広がってきています。政府の教育再生実行会議が、義務教育開始年齢の5歳への引き下げを検討しています。
経済協力開発機構(OECD) は、幼児期の教育が学力や格差是正に効果がある、と認めているそうです。
私も、子供は小学校に入る前に、「数の概念」や「図形体験」をしたほうがいいと思っています。
小学校に入って、いきなり「紙での指導」 (プリント学習」 に入る前に、やるべきことがある、と考えています。
「遊びや体験を重視して、年齢に適した幼児教育を行う」ということです。
そして、そこには、子供にとって、「楽しみ」と「発見」がなくてはいけません。
現在、開いている「幼児さんすうスクール」でも、子どもたちの脳はスポンジのように、どんどん新しいことを吸収し、この前できなかったことが、次にはできる、という経験を何回もしたことがあります。
これからは、世界に遅れないように、私たち大人が、子どもにとっていい幼児教育の場を与えてあげられるといいな、と思っています。
来年から、「幼児さんすうインストラクター養成講座」を始めます。
修了者は、「公益財団法人・日本数学検定協会」からの公式認定証を得ることができます。
興味のあるかたは、HP [M&C Studyroom]をご覧くださるか、私までメールをくださいね♪
大迫 ちあき 【算数コーチャー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?大切なのは「環境づくり」です。算数好きの子供に育てたければ、圧倒的に「幼少時」の取り組みが大切です。日々の暮らしの中で、子供たちが「学びを楽しめる基礎力」を付けていく方法をご紹介していきます。