算数の力をつけるには、計算力だけではだめ、ということはよく言われます。
思考力、想像力など、必要なものはいろいろありますが、その中でもぜひ、つけていただきたいのが、実は、「国語力」 なのです。
まず、次の問題を見てください。
1. みかんが6個あります。4個増えると全部で何個になりますか?
2. 鳥が6羽飛んでいきました。まだ、4羽残っています。はじめに何羽いましたか?
3. 女の子は6人、男の子は女の子より2人少ないです。あわせると何人いますか?
いずれも小学校1年生の問題ですが、答えはどれも、10になります。
いかがですか?
算数に、国語力が必要だということがお分かりいただけるでしょうか?
日本の子どもたちの計算力は、世界でもトップクラスです。
ところが、小学生のお母様から、「計算はできるけど、文章問題になるとできないんです…」というお悩みをよく聞きます。
まず、一度、問題の文章をお子様に読んでもらいましょう。
実は、国語の力がついていないことが原因、ということがよくあります。
「問題文の漢字が読めていない」「文章を切るところが間違っている」
「問題の意味がわかっていない」 など、予想もしないことがあるものです。
国語の音読というのは、算数の問題においても大切なのです。
ぜひ、お試しくださいね。
でも、どうやって、国語力をつければいいのかわからない・・・とよく言われますが、そんなに難しく考える必要はありません。
日々の生活の中での普段の会話から、お子様の語彙を増やしてあげましょう。
たとえば、カレンダーの1日~31日がきちんと読めますか?
ついたち、ふつか、はつか・・・と言われて理解できないお子様も多いのです。
「かさ(量)」「半分」「~円引き」など、算数に関した言葉も少しずつ教えてあげるといいですね。
まず、「ママは、○○ちゃんの2倍ね」 といったところから始めてみましょう。
暮らしの中で身につけられる国語力がたくさんありますよ。
大迫 ちあき 【算数コーチャー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?大切なのは「環境づくり」です。算数好きの子供に育てたければ、圧倒的に「幼少時」の取り組みが大切です。日々の暮らしの中で、子供たちが「学びを楽しめる基礎力」を付けていく方法をご紹介していきます。