新学期が始まりましたね!
この時期はウキウキ、ワクワクするとともに、新しい環境に入り、子どもたちもちょっと緊張していたり、疲れてしまったり。
そんな時期かもしれません。
こんなときにおすすめなのが…「足湯・手浴」です。
今回は子どもから大人まで手軽に楽しめて、「ほっ」と心身をあたためてくれるハーブやアロマを使った足湯・手浴のご紹介です。
全身を流れる血液中には、栄養分や酸素などのほか、代謝による老廃物なども混ざっています。 これらは尿などによって排出されますが、血液循環が悪かったりして排出されないと血液中に残ってしまいます。
そんなときに手浴や足湯で末端をあたためてみましょう!
全身の血流がよくなり、7~8分あたためるだけでびっくりするほど体がポカポカとしてきます。全身浴と同じような効果が得られるわけです。
ある研究では悪い細胞を抑える細胞の活性度があがり、免疫機能もアップさせることがわかってきたそうです。
これは試さない手はありませんね!
その前に!まずひとつおすすめポイントがあります。
コップ1杯の白湯を少しずつ飲みながら足を浸けてみましょう。発汗作用が促され、じんわりと汗が出て、体内に溜まった老廃物がスムーズに排出されます。
【用意するもの】
①たらいに足首が隠れるくらいのお湯を入れる。温度は少し高めの45度くらいを目安にお好みで。
②ハーブはそのままお湯に浮かべる。精油を使う場合は精油と塩を混ぜてお湯に入れて溶かす
③足を入れて温まりましょう! ぬるくなってきたら熱めのお湯を足します。やけどに注意してくださいね。
10~15分ほどで血行がよくなり体がポカポカしてきます。
手浴の場合も同じです。
手首が完全に隠れるくらいのお湯に、同じようにハーブや精油、塩を入れて行ってくださいね。
今日は疲れちゃった…というとき、夜寝る前にちょっと冷えてしまったわ、というときには、静かに香りを感じながらぜひ足浴をしてみてください。
香りとあたたかさの相乗効果で大人も子どももきっと心地よい眠りにつけると思います。
それでは、我が家でもよく使う、ママもキッズも楽しめるハーブ・精油をご紹介いたしますね。
・ラベンダー
・カモミールローマン
・カモミールジャーマン
・ゼラニウム
・ローズウッド
・オレンジスイート など
ハーブはドライハーブ、フレッシュ、どちらでも大丈夫です。お庭にフレッシュなハーブがあれば、とても爽やかな香りを楽しんでいただけると思います。
◇精油を使うときの注意点
精油は、植物の持っている芳香成分を凝縮した高濃度の液体です。
用法・容量をきちんと守って安全に楽しく使いましょう。
■ 精油を原液のまま肌につけたりしないようにしましょう。
■ もし原液が肌についてしまった場合、すぐに大量の水で洗い流しましょう。
■ 精油は飲まないようにしましょう。(海外などでは専門家が精油の内服を提示することもありますが、ホームケアでは決してお勧めできません)
■ 目や目の周り・唇やそのほか粘膜質には付かないように注意しましょう。
■ 火気に注意しましょう。精油は引火する可能性があるので、キッチンでの使用は十分注意しましょう。
■ 妊娠中の使用は注意しましょう。
精油によっては妊婦の体に影響を及ぼす恐れのあるものもありますので、妊娠中の使用は芳香浴にとどめ、芳香浴以外での使用は基本的に避けて下さい。
■ 乳幼児(3歳くらいまで)への使用は芳香浴をおすすめします。(3歳以上のお子様でも少量・低濃度でご使用下さい。)
■ 子どもやペットの手の届かない冷暗所で保管し、使用後はすぐにキャップを閉めて下さい。
■ 開封後は半年または1年以内に使い切るようにして下さい。
(柑橘系の精油については半年以内に使いましょう)
■ アロマテラピーは薬ではありません。
病気や体調がすぐれない時は専門の医師の診断を受けるようにして下さい。
参考図書:アロマテラピー検定テキスト1級・2級
アロマテラピーは、心と体に働きかけてくれることがたくさんありますが、まずは香りを楽しむリラクゼーションとして生活に取り入れてきましょう。
齋藤 智子 【アロマ空間スタイリスト&セラピスト プラスアロマ協会 代表理事】
記事テーマ
近年の研究で、脳と香りには深いつながりがあることがわかってきました。五感の中でも特別な器官である嗅覚を上手に使って、自身の子育てや香育を通して実践してきた「子供と一緒に使えるアロマテラピー」をキーワードに、家族の体や心に優しく働きかける香りを楽しむエッセンスをお届けします。親子のコミュニケーションとしても大切なタッチケアもお楽しみに!