わたしたちが一般的に使っている「ツボ」という言葉ですが、中医学では「経穴」と言い、身体の上にある、適度な刺激を与えることにより、身体のさまざまな部位に作用するポイントのことを言います。
わたしたちの体内には、生命エネルギーが流れる経路があると考えられており、そのエネルギーが滞ってしまうと病気にかかったり、不調を感じたりします。
ツボ(経穴)への刺激により、そのエネルギーをスムーズに流してあげることが必要です。
このツボへの刺激が、なぜそういった症状に作用するのかといった仕組みまでは解明されていませんが、ツボの名前や位置、そして効果については、WHOでも認められています。
現在WHOが定めているツボの数は361ありますが、この名称や場所、数は大人も子どもも基本的には同じです。
身体のツボを取ること、経穴の場所を見つけることを取穴といい、その位置を確定する方法も詳しく定められています。
ただし、子どもの場合は大人よりも身体の大きさが小さい分、大人と同じようにはいきません。
ベビーマッサージを行う際は、厳密な取穴にこだわるよりも、効果のある部分を中心にやさしく撫でさすってあげるようにしましょう。
WHOの定めるツボの数は361もありますので、すべてを覚えるのは大変ですし、その必要はありません。
ただし、ベビーマッサージをする際に、なんとなく撫でたりさすったりするのではなく、なぜその部分を触ると良いのかを知っておくことは、ベビーマッサージの効果を知る上でも大切です。
知っておくと便利な子どものツボをご紹介します。
よくある症状に有効なツボで、ベビーマッサージだけでなく、ある程度大きくなった子どもへのキッズマッサージにも使えます。
ただし、強く押したりすることは禁物です。手のひらを使い、優しく撫でてあげる程度で十分です。
<夜泣き>
天枢・肝兪・腎兪・身柱・鳩尾
<おねしょ(夜尿症)>
身柱・腎兪・志室・膀胱兪・関元・中極・足三里・三陰交・太谿・大敦
<癇の虫>
大椎・中脘・肝兪・陰交・身柱・鳩尾
<ぜんそく>
天突・肩井・心兪・肺兪・大椎・孔最・俠白・中府
<腹痛>
中脘・天枢・合谷・足三里
<下痢>
中脘・天枢・命門・腎兪・脾兪・足三里・湧泉
<風邪>
印堂・迎香・風池・風門・大椎・身柱・命門・合谷・湧泉
<食欲不振>
膻中・中脘・天枢・足三里
<乗り物酔い>
築賓・大敦・手心
<眠れない>
百会・風池・身柱・命門・大敦・三陰交
身体の図
(参考文献)
中国伝統医療 子どものためのツボ療法(碧天舎)
いつまでも健康でいるための体のツボの大地図帖(マガジンハウス)
東洋医学で自然治癒力を高める 0ヶ月からのベビーマッサージ&つぼ療法 (Rucola Books)
昔から自然と行っている行為には、実はツボの有効性から考えると理にかなっている行為もあります。
子どもが泣いたりグズった時には、頭を撫でて「いい子いい子」してあげたり、背中をさすってあげたりしますが、頭には自律神経を整える「百会」という万能ツボがあり、背中には高ぶった神経を鎮める「身柱」というツボがあります。
もちろん、「手当て」という文字通り、手を当て触っているだけでも、気分が落ち着いたり、症状が和らいだりしますので、タッチケアとしての効果は十分感じられると思います。
ただ、こうしたツボごとの効き目を意識することで、ベビーマッサージの効果をさらに実感いただけると思います。
「ベビーセラピスト」「トイレトレーニングアドバイザー」
になりたい!人は、、、
日本コミュニケーション育児協会(JCCRA)へ
URL:http://www.jccra.jp/
メール:info@jccra.jp
現在、全国でベビーセラピスト養成トレーナーを育成する
特別プロジェクトの第1期生を募集中!!!
詳しくは、ブログをご覧ください。
http://ameblo.jp/noheabebe/entry-11483683682.html
滝田 加奈子 【(社)日本コミュニケーション育児協会 代表理事】
記事テーマ
毎日の生活にベビーセラピーを取り入れて、ママをもっと楽しみましょう♪オイルのいらない手軽さが人気の「東洋式ベビーマッサージ」、手話のようにおててでおしゃべりできる「あかちゃんハンドサイン」、ヨガ+エクササイズを楽しむ「ベビーエクサヨガ」。ベビーセラピーはコミュニケーションにも最適!ママとあかちゃんのココロとカラダを健やかにします。