ハッピー・ノート.com

英語習得の大切な要素、『発音』について前回記事を書きましたが、もう一つ忘れてはならないのが言語の背景にある『文化』理解です。どんなに英語を話せたとしても、日本人の文化、価値観を基にしたコミュニケーションでは、外国人と信頼関係を築くのは難しいと思います。

例えば：

• 日本人は「すみません。(I'm sorry.)」という言葉を良く使いますが、アメリカでこの言葉を使うのは自分に非があるのを認めるとき。
• 日本では遠回しに物事を述べることが多いのですが、アメリカ人は結果から。大事なポイントを後回しにすると、相手をイライラさせてしまいます。
• 夫婦で公式の場やパーティーに出席するとき、日本では妻は夫の一歩後ろを歩き、言葉も少なめというのが流儀。でもアメリカでは、夫と並んで歩き、しっかりと自分で挨拶をし意見します。甲高いカワイイ声よりも、男の人のような低く大きな声で堂々とお話するほうが、好印象だったりします。

言語と文化には切っても切り離せない、強い繋がりがあるのです。

子どもたちが異文化に興味を持つ切っ掛けを創ってあげることは、私たちママの大切な役目だと思います。『海外旅行に連れて行ってあげる！』なんてことができなくたって、家でできることが沢山ありますよ。例えば、海外のお菓子や玩具に触れさせてあげる。海外旅行へ行ったお友だちが買ってきてくれたチョコレートの『味』を楽しむだけではなく、子どもたちと一緒にパッケージの形や色、書かれている文字について話してみるのも楽しいです。

子どもたちは、キッチンでママのお手伝いをするのが大好き。英語のレシピを使って、海外のおやつを一緒に作ってみてはどうでしょう？　クッキングをする過程で、レシピに書かれた英語とそのおやつに関する文化に沢山触れることができます。

それでは、これから一緒にやってみましょう！

1. レシピを検索し、できれば印刷してください。印刷した方が見やすいですし、子どもたちが余白にノートをとることもできます。　（検索の際、キーワードに"recipe, snack, kids"などを入れると簡単なおやつのレシピが沢山でてきます。今回私が選んだのはCrispy Easter Nestsというお菓子です。
2. 印刷したレシピを子どもたちに見せて、「どんなことが書いてあるのかな？」「知っている文字やマークがある？」と問いかけます。何でも良いので日本語のレシピを見せて、「この日本語のレシピと比べてごらん。」と比較するものをあげるとよいかもしれません。
3. 解らない単語は、一緒に調べてみてください。Crispy Easter Nestsは、キリスト教のEaster（イースター／復活祭）にちなんだお菓子。Easterとは何なのか、EasterとNests（鳥の巣）にはどんな関係があるのか、世界中の様々な宗教のことなど、想像力のよい子どもたちはすぐに興味津々で難しい質問をしてくるはずですね。ちなみに、今年のイースターは３月３１日です。
4. 材料を準備し、計量してください。アメリカのレシピは、ounce（オンス）やpound（パウンド）、cup（カップ）といった、日本とは異なる計量単位で表示されていることがほとんど。『当たり前』と思っていることが『当たり前ではない』ことに、子どもたちもそしてママも気づくかもしれません。
5. さあ、レシピに沿ってクッキングです！　学校ではあまり学ばない、お料理用語にも触れるチャンス。
6. お菓子が出来上がったら、写真を撮って、印刷したレシピと一緒にスクラップブックを作ると良い記念になりますね。

（上の写真のEaster Nestsは、お家にあるもので自己流にアレンジして作ってみました！）

Note:

• 英語のレシピを読むのに自信が無いママは、オンラインのビデオレシピを検索すると良いですよ。
• ちょっと季節はずれですが、夏休みの自由研究に英語でお料理をして、それをまとめたスクラップブックを作るのも良いかも？

こうやって、世界各地の異文化を子どもたちと味わってみてはどうでしょう？　将来子どもたちが英語を使うときに、きっと役に立つと思います。