ハッピー・ノート.com

先日、輝くママの一員である平松あずささんが主宰する『音の教室カリヨン』と一緒に、音楽と英語のコラボレーションイベントを行いました。音楽と英語、表面だけ見ると全く違いますが、中身は共通するものが沢山ありました。今まで感じていたことを再確認した、とても充実した時間を過ごすことができました。

私は肩書き上では『英語』を指導しているわけですが、真はとっても奥が深く、いろんなことを指導していると思います。私たちがリードする言語学習は、音楽を学ぶことと良く似ています。そして何より、とても多面的。英語を学ぶ際、それから得る多くの利益を考えてみて下さい。

私が力を入れているのは『使える英語』の指導、つまり外国の方とコミュニケーションがとれる英語の指導です。良い単語が思いつかなかったり、少しくらい文法が崩れていても、本当に『伝えたい』という思いがあれば伝わるのが英語。レッスン中も、まだ小学校にも上がっていない子どもたちが、思いを伝えようと体を動かしたり、ホワイトボードに絵を書き出したりと、必死に伝えようとしてくれます。そしてその思いは、必ず伝わるのです。この伝えようと果敢に頑張る、これがコミュニュケーションの原動力ですよね。伝えようとする子どもたちの頑張りを、私たち大人は褒めてあげなければいけません。

英語学習の中で育てなければいけないのが創造力、自分でアイディアを生み出す力です。この力は、暗記中心の学習をしていても身に付きません。知っていることをもとにアイディアを膨らませ、自分オリジナルの新しい何かを組み立てていく力は、英語以外の場面でもとっても役に立つと思います。英語で何かを伝えたり理解したりする際、いつも完璧ではないと思います。しかし、自分がまだ不完全であることを受け入れて、自分が理解できることを繋ぎ合わせ、自分ができる表現法で伝えたり理解すればそれでいいのです。多方面から一つのトピックについて思考を凝らすことで、創造力も鍛えられると思います。英語の質問を受けて困っている子どもたちに、すぐに答えを教えてあげるのではなく、自分で考える時間をあげましょう。

英語習得は、自学無しでは難しいでしょう。英語のレッスン以外の時間に、お家でどれだけ自立して学習できるかが、将来の英語習得を左右すると思います。ピアノやバイオリンも、お家でコツコツ練習することが大事ですね。先生任せ、受け身の体制で学習するのではなく、自分がやらなければという精神で取り組まなければ、英語が自分のものにはなりません。ご両親も一緒に学習に取り組んであげるなど、積極的な参加の姿勢が大切になります。

「英語習得は長期戦である。」何度言っても言い足りません。英語は簡単に成果が見られないため、多くの人がきつい時期を乗り越えられず、辞めていってしまうケースがあります。だから、多くの人が学習をはじめるものの、きちんと習得できる人はほんの一握りです。辛い時期を家族で一緒に乗り越えてもらえるようガイドすることが私たち講師の役割だと思っています。すぐに成果が見えないという不安があっても、それより大きな英語習得という大きなゴールを目指して前に進める生徒さんは、本当に忍耐力の強い生徒さんです。

今回は４つの『力』のみをあげましたが、音楽を学ぶ時に共通するものが多くあります。そしてこの『力』、英語という教科内だけでなく、それ以外の普段の生活の場でも生きてくるはずです。『英語』を多面的に見て、言語を学ぶことから得るプラス点を考えて欲しいと思います。