英語教室選びのポイントを以前紹介しましたが、そこで講師(教室)の『レッスンスタイル』に注目すべきだとお伝えしました。そのスタイルを大きく左右するのが、レッスンに利用する教材、特に教科書です。
お子様に英語を習わせているママの皆さん、子どもたちは教室で教科書を使ってお勉強していますか? それとも教科書無しで、先生が作ってくれたハンドアウトなどをもとにお勉強しているのでしょうか? 教科書を使うか使わないか、使うとしたらどの教科書を採用するのか、講師側にとっても教科書の使用には頭を悩ますものです。教室によって様々だと思いますが、大手の教室では特に指定の教科書を生徒さんみんなが購入し、それに沿ってレッスンを進めることが多いようです。一定の月謝とは別に、毎年教材費が必要になることが多いですよね。
反対に個人の小さな教室になると、先生の手作りハンドアウトなどを利用して学習している様子が良く見られます。 さて、教科書は利用すべきでしょうか? 利用するのであれば、どのように使うべきなのでしょうか? 一緒に考えてみましょう。知っていると、英語教室選びにも役立つことでしょう。
結論から言うと、教科書使用が問題ではないのです。問題は、教科書を書いた人とその教科書を使って指導する人が、同じ考えや状況下で指導しているか否かだと思います。よくあるのが、「うちの教室ではこの教科書を使っているので、この内容に乗っ取って毎回レッスンを進めて下さい。」と講師が教室から頼まれること。そうするとその講師は、特に言語指導のバックグラウンドが強固でない場合、自分で指導法を考えること無く、教科書に頼って指導することになります。
教科書に提示されている指導順番はあまり良くないし、この生徒さんには最適ではないと感じても、その考えを実践してみることはできません。教科書に捕われすぎて、『今日は●ページから■ページまで学習します。』というやり方だと、生徒さんのニーズや講師の長所や短所を無視することになります。
指導していく中で大切なのは、その場の雰囲気、生徒さんの興味や疑問に合わせて、『学び』を展開して行くことだと私は思います。ですので、教科書は参考までで、フレキシブルに生徒さんに合わせて、講師が自分独自のスタイルで指導することが大切です。
使用教材を自分で作っている:講師は自分の指導の強み、経験、知識、そして生徒さんのニーズを上手く組み合わせながら、独自の『教科書』を組み立てて行く必要があります。市販の教科書はもちろん参考にしても構いませんが、それだけに頼ると効果的なレッスンはできません。
柔軟性の高いレッスンである:英語の指導だけに関わらず、どんなことを指導するときにも共通しますが、その時その時に飛んで来る生徒さんからの質問や意見、そして興味をもとに、場に合わせてレッスンを展開します。そうした自然な流れの中で指導するからこそ、子どもたちにもより吸収してもらえるのではないでしょうか。教科書に頼りすぎると柔軟性が欠けてしまうことがあります。
お家で復習しやすい工夫がこなされている:教科書があると、子どもたちがお家で復習しやすいですね。教科書を使用していない教室の場合、講師が復習のための教材を提供してあげることが大切です。英語を習得するためには、より頻繁に英語について考え、触れることが重要。レッスン以外の時間に講師が生徒さんをどのようにサポートしているのか、保護者のみなさんは確認して下さいね。
教科書に捕われすぎたレッスンや、教科書や補助教材を全く利用しないレッスンだと、上記のようなことが出来ていない可能性があります。バランスの良いレッスンスタイルが大切だということです。
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バーコム 麻衣子 【週1回の北米オンライン留学『MAIS LEARNING』主宰】
記事テーマ
学校の英語の成績は『5』、だけど実際には英語が使えない。--どうして? 英語が話せて当然の時代を直前に、子どもの英語教育への興味は増す一方、不安や疑問も多いですよね。英語教育への理解を深め、将来本当に使える英語習得のためのポイントを、一人のママとして、英語講師として、お伝えします。お家で楽しく英語を学ぶアイディアも盛り沢山。