今回も英語のリスニング力についてのお話です。学校のリスニングテストのような一方的なリスニングではなく、双方向コミュニケーション内でのリスニング向上についてお話しします。『リスニング力をつけるにはどうしたらいいでしょう?』と子どもたちや保護者さんに問いかけても、答えはあまり返ってきません。たまに返ってくる答えは、『沢山英語を聞くこと。』くらいです。リスニング力の向上の大事さはみなさんご存知なのですが、そのためにどうしたらいいのかが分からず、足踏みしているようですね。リスニング力向上のキーを、前回に引き続き紹介させてください。
ネイティブの人の話を聞くと、「どうしよう。。。早すぎて全く聞き取れない。」とそこで自信を無くして聞くのを辞めてしまう人が多いです。日頃ネイティブのスピードに慣れていないと、やはり本番で抵抗を感じてしまうものですよね。私たちが教室の生徒さんに指導する時、どんなに小さくてもできるだけネイティブのスピードで話すようにしています。子どもに絵本を読んであげるときなど、ゆっくりと理解しているかを確かめながら読んであげるのも大切ですが、ネイティブの速度で読んであげることも忘れていけません。やはり早い速度でないと、自然なリズムや音の繋がりができないものなのです。
今分かっている情報をもとにこれからの会話を予測することで、リスニングが楽になります。会話のトピックが前もってわかっていれば、どんなストーリー展開になり、どんな単語が含まれる可能性があるのか考えてみましょう。こうして準備ができていれば、少しくらい難しい会話内容でもリラックスして聞き取れます。
子どもたちの来週の英語レッスンが運動会の翌日の場合、先生が運動会について尋ねる可能性は大ですね。それならば、お家で運動会に関わる単語を少しお勉強してみましょう。こうしたちょっとした努力の積み重ねで、子どもたちが先生の英語にしっかりと耳を澄ませてくれます。
シグナルワードとは、相手に会話の展開を伝える単語やフレーズのことです。
このようなシグナルワード、見逃さず大事にして下さい。
そして最後に、会話をしている相手に“聞いていますよ。”としっかりとシグナルを送ってください。相手の目を見たり、相槌をうったり、表情を変えたり、質問をしたりします。聞き手の様子に合わせ、話し手もスピードや内容を変えてくれます。「早すぎて聞き取れなかった。」は、言い訳ですね。子どもたちを「上手に言えたね。」と褒めることは良くあっても、「上手に聞けたね。」と褒めることはなかなかしないですよね。これからは、上手に聞けた時にも褒めてあげるようにして下さい。
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バーコム 麻衣子 【週1回の北米オンライン留学『MAIS LEARNING』主宰】
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学校の英語の成績は『5』、だけど実際には英語が使えない。--どうして? 英語が話せて当然の時代を直前に、子どもの英語教育への興味は増す一方、不安や疑問も多いですよね。英語教育への理解を深め、将来本当に使える英語習得のためのポイントを、一人のママとして、英語講師として、お伝えします。お家で楽しく英語を学ぶアイディアも盛り沢山。