今回は18kg以上を目安とする体格の大型犬から、子どもと暮らすのにおすすめの犬種をご紹介します。
存在感たっぷりの体格ですが、性格はおっとりとしてやさしい犬種が多いです。
なぜなら、その体格の大きさから、攻撃的だと、飼育する側の命がおびやかされるからです。
番犬として他人に攻撃的であっても、家族には牙をむかないように品種改良されたのが、
現代の大型犬といえるでしょう。
日本の住宅環境ではなかなか飼育が難しいかもしれませんが、
可能であれば、ぜひ家族として迎えたい魅力的な犬種がたくさんいます。
一昔前に大流行した犬種です。
天性の家庭犬です。
とても優しく従順でひとなつっこく、誰とでも仲良くできます。
忍耐強く、注意深く子守りをすることができます。
ふわふわの被毛はとても心地よいです。
2012年のJKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)登録犬数では11位です。
比較的濃い毛色で顔も太目のアメリカ系と、薄い毛色で細面のイギリス系の系統があります。
高温多湿の日本の気候では、垂れ耳のために外耳炎に、
豊かな被毛のために、皮膚病になりやすい個体が多くみられます。
とても優しい性格で大人気の犬種です。忍耐強く、攻撃性もありません。
ゴールデンレトリバーと同じレトリバー種で、
水鳥猟で鉄砲で撃ち落した水鳥を泳いで拾ってくる(retrieve)ために改良されました。
そのため、投げたボールをくわえて持ってくるのが大好きで、遊び盛りの子どもとも
一緒に遊ぶことができます。
ゴールデンレトリバーよりさらに活発で陽気です。
盲導犬として活躍する個体も多いです。
2012年のJKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)登録犬数では14位です。
いかつい顔からは想像できないかもしれませんが、とても気立ての優しい犬種です。
いびきをかいて寝る姿はとてもユーモラスです。
活発に遊ぶタイプではありませんが、ゆったりと子どもと接してくれます。
暑さに弱いので夏場は注意が必要です。
2012年のJKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)登録犬数では28位です。
その体格の大きさから、知らない人はいないほど、山岳救助犬として有名な犬種です。
とても優しく家族を喜ばせるのが大好きな人懐っこい犬種です。
外で駆け回って遊ぶというタイプではなく、のんびりおっとりと過ごすことが多いです。
穏やかで忍耐強く、子どもに対してとても理解のある犬です。
その体格の大きさから、国内の飼育頭数は少なめで、3桁にとどまり、
2012年のJKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)登録犬数では45位です。
小田 寿美子 【獣医師】
記事テーマ
犬猫をはじめ、うさぎやハムスター、小鳥など、家族の一員として、また子どもの情操教育のために、ペットは日本の家庭にも欠かせない存在になってきています。ペットのいる暮らしに関するさまざまな疑問、メリットやデメリットについて、専門的な立場から連載していきます。ペットの問題行動カウンセラーとしても活躍する、筆者ならではの多彩な視点から述べます。