犬と人とのつながりは、今から一万年以上も前の時代に始まるといわれています。
犬の祖先はハイイロオオカミでそこから分岐した30以上の亜種の一つのイエイヌが、
私たちが普段目にしている犬です。
長年品種改良を重ねてきたため、様々なペットの中でも、人と一緒に暮らしやすいのが特徴です。
犬はそれぞれの犬種の平均体重によって
小型犬:6kg未満、
中型犬:18kg未満、
大型犬:36kg未満、
超大型犬36kg以上 を目安としています。
日本の住宅事情にも適した小型犬。
その体格から、臆病な性格の個体もいて、恐怖心から咬みつく子もときどきみられます。
今回は子どもと一緒に暮らしやすい、攻撃性の低い品種を
JKC(社団法人ジャパンケネルクラブ)登録犬数が高い順にご紹介します。
とても賢く、運動能力も高いため、サーカスにも登場します。
体格によってトイ、ミニチュア、ミディアム、スタンダードに分けられ、
トイプードルは一番小さなサイズです。
プードル全体で2012年のJKC登録犬数で第一位の座を占めました。
自然には毛が抜けず、体臭も少ないので、室内でも快適に飼うことができます。
骨が細いため、骨折には注意が必要です。
定期的なトリミングが必要です。
長い胴と短い足というユーモラスな外見がチャームポイントです。
もともとは猟犬で、アナグマの巣穴にもぐりこむために改良されてこの体格になりました。
体格によって、カニーンヘン、ミニチュア、スタンダードに分けられ、
ミニチュアダックスフントが一番メジャーです。
ダックスフント全体で2012年のJKC登録犬数で第三位の座でした。
物怖じしない性格で、多頭飼育にも向いています。
吠えてアナグマを追い立てていたため、鳴き声は大きく、
また猟犬由来のため、運動量を必要とします。
短くつまった顔に黒い大きな瞳、ふさふさした長毛が特徴の中国原産の愛玩犬です。
愛らしい外見と陽気な性格で、日本でも長年愛されてきました。
最近は他の犬種に押されて、2012年のJKC登録犬数では第七位ですが、
ずっと上位に入っていることから、その人気が伺えます。
アトピー体質の子は、耳や皮膚のケアをまめに行う必要があります。
定期的なトリミングが必要です。
JKC(社団法人ジャパンケネルクラブ)
小田 寿美子 【獣医師】
記事テーマ
犬猫をはじめ、うさぎやハムスター、小鳥など、家族の一員として、また子どもの情操教育のために、ペットは日本の家庭にも欠かせない存在になってきています。ペットのいる暮らしに関するさまざまな疑問、メリットやデメリットについて、専門的な立場から連載していきます。ペットの問題行動カウンセラーとしても活躍する、筆者ならではの多彩な視点から述べます。