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ペットを不快感から解放しよう/2013年11月

清潔な環境

人間と同様に、本来、犬も猫もとてもきれい好きです。動物は寝床や食餌場所とトイレが近いのを好みません。汚れた寝床は嫌いです。ベッドは定期的に洗濯しましょう。サークルでのお留守番が長い場合は、十分な広さを確保してあげましょう。トイレが汚れているのも不快です。ペットシーツや猫砂は頻繁に交換してあげましょう。お留守番が長い場合は、複数のトイレを設置してあげましょう。

心地よい環境

犬種によって、暑がりな子と寒がりな子がいます。大型犬や短頭種、太った子は暑がりで夏が苦手です。シングルコート(パピヨンやマルチーズ)やメキシコ原産のチワワ、へアレスタイプの犬(メキシカンへアレスドッグ、チャイニーズクレステッドドッグ)などは寒がりです。「猫はコタツで丸くなる」という歌詞のように猫は一般的に寒がりです。季節に応じて快適な環境を用意してあげましょう。洋服を着せてあげるのもいいでしょう。小さな子どもがいる家庭では、安全地帯として、犬の場合はケージが、猫の場合はキャットタワーや高所に設置したベッドが不可欠です。

どんなトラブルが考えられる?

排泄物をすぐに片付けてもらえない環境や、狭いペットショップのショーケースで長期間を過ごした子犬は、自分のウンチを踏むのが平気になってしまい、一般家庭で飼われるようになってからも、ウンチを踏んで大変なことになってしまいます。

専業主婦だった奥さんが亡くなって以来、お留守番中にトイレ以外の場所で排泄してしまうというチワワちゃんはペットシーツの数を増やしたら、失敗しなくなりました。一度汚れたペットシーツに重ねて排泄したくなかったみたいです。汚れたトイレを嫌うあまり、おしっこを我慢して膀胱炎になったり、ウンチを我慢して便秘になる猫もいます。犬や猫のウンチを子どもがつかんでしまったというのは結構耳にします。熱中症は時には命取りになります。季節の変わり目には腸炎で動物病院に来る犬が増えます。

Mama's profile/プロフィール

小田 寿美子

小田 寿美子 【獣医師】

記事テーマ

子どもとペットのいる暮らし

犬猫をはじめ、うさぎやハムスター、小鳥など、家族の一員として、また子どもの情操教育のために、ペットは日本の家庭にも欠かせない存在になってきています。ペットのいる暮らしに関するさまざまな疑問、メリットやデメリットについて、専門的な立場から連載していきます。ペットの問題行動カウンセラーとしても活躍する、筆者ならではの多彩な視点から述べます。

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