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ノミとは節足動物昆虫綱ノミ目に属する昆虫の総称です。

体長は1mmから9mm。羽を持たず、左右に扁平な流線型の黒褐色の身体です。

後ろ足の脚力が強いため、ぴょんぴょんと飛び跳ねます。

成虫が動物に寄生して吸血し、卵を産みます。

卵が孵化して生まれた幼虫は成虫の糞や、動物のフケなどを食べます。

衛生状態の向上により、日本ではヒトノミは滅多に見られませんが、イヌノミやネコノミが人に寄生することがあります。

ノミが寄生し、吸血することにより、かゆみを伴う皮膚炎が生じます。

男性よりも、女性や子どもに多く見られます。

ノミアレルギーといって、ノミの唾液に対するアレルギー反応で、刺されてから数時間で激しいかゆみやじんましんが見られることもあります。

かつてヨーロッパで3回の大流行を起こし、数千万人の命を奪い、「黒死病」と呼ばれました。

日本では1899年神戸・大阪で発生し、161人の患者が出ました(146人死亡)。

1926年を最後に終息しています。

ネズミノミがペスト菌を媒介して発症します。

ノミ体内の瓜実条虫の幼虫が人に経口感染して、小腸で成熟します。

条虫の一部が排泄されて、肛門付近に米粒みたいなものが付着して、むずがゆさが生じます。

 ペットにノミの寄生が認められたら、動物病院で駆虫してもらいましょう。

ノミ自体が見つからなくても、黒い小さな糞が見られることがあります。

吸血しているので、ティッシュペーパーに載せて、水をたらすと溶けて赤茶色になることでただの汚れと区別できます。

駆虫薬は皮膚にたらす液体タイプのものや、飲ませる錠剤タイプのものがあります。

ノミの成虫を殺し、卵が孵化しないようにする効果があります。

ノミ以外のダニなどを一緒に駆虫してくれるものも多いです。

殺虫剤が徐々に染み出す首輪タイプのものは、室内飼育のペットや、特に子どものいる家庭では使わないほうがよいでしょう。

ホームセンターで売っている、ハーブを主体とするものは、効果が弱いことが多いです。