~私たちの体は私たちが食べたものでできています~
5大栄養素 (糖質 脂質 たんぱく質 ビタミン ミネラル)のほかに、最近では、食物繊維などの次に、第7の栄養素としてフィトケミカルが注目されています。
フィトケミカル(ファイトケミカルともいいます)は 植物が、紫外線などの害から自らを守るために作られた「色」や「香り」「苦味」などの成分で、さまざまな病気を予防してくれる働きがあり、とても注目されているものです。
フィトケミカルを摂取することで、体内の活性酸素をやっつけて細胞膜やDNAを守ってくれたり、身体の免疫力を高めてくれたり、ガンや動脈硬化を予防してくれたりと私たちの身体にとって、とってもいい働きをしてくれます。
活性酸素によって私たちの体が酸化(体がサビるともいいます)され、その結果として体の機能が
衰えてしまうことを避けるためフィトケミカルを積極的に摂ってほしいのです。
酸化を防ぐには抗酸化物質を摂ることが大事。フィトケミカルにはかなり高い抗酸化作用が期待できます。
※活性酸素とは 私たちの身体の中で発生する強力な酸素。呼吸した時に吸った酸素の2~3%に相当する酸素が活性酸素の原因ともいわれています。また、ストレスや寝不足、身体を冷やす、甘い物の食べすぎなどでも発生します。活性酸素はあるところまでは体にとってよい働きをしてくれますが 多すぎると体を酸化させ、いろんな害を及ぼします。難しいことですが、私たちが呼吸をしてしている以上、酸化は避けることができないもの。過剰に体の中に貯め込んでしまうのがよくないのです。貯め込まないために抗酸化作用のあるフィトケミカルを毎日しっかり摂っていただきたいのです。
ポリフェノール類
イソフラボン アントシアニン カテキン レスベラトール リグナン など
カロチノイド類
βーカロチン リコピン アスタキサンチン ルティン など
その他
カプサイシン アリシン ナットウキナーゼ ギャバ クロロフィル ジンゲロールなど
大豆(イソフラボン) ブルーベリー カシス (アントシアニン)
緑茶 紅茶の渋み成分(カテキン) ブドウ(レスベラトール)
ごま (リグナン) 人参 かぼちゃ(βーカロチン)
トマト(リコピン) 鮭(アスタキサンチン)
ブロッコリー (ルティン) トウガラシ (カプサイシン)
たまねぎ にんにく(アリシン) 納豆(ナットウキナーゼ)
玄米 みそ(ギャバ) わかめ(クロロフィル)
しょうが(ジンゲロール) ごぼう コーヒー(クロロゲン酸)
そば(ルチン) しそ(ルテオリン)
などで、
フィトケミカルは自然界に何千種類も存在しているそうです。
フィトケミカルを毎日摂取している人とそうでない人では、
10年先の健康面でかなり違いがでるといわれています。
毎日フィトケミカルを摂取して、
いつまでも健康で綺麗で元気なニコニコ家族を目指しましょう。
朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】
記事テーマ
栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。