私たちの身体は私たちが食べた物でできています。
これからの時期、春から夏にかけて気になるのは紫外線です。紫外線A波を浴びるとお肌にはりがなくなり「しわ」のもとになり、紫外線B波を浴びると日焼けをしたり、「しみ」などの原因となるメラニンの色素が増えたりすることはよくいわれていますが、実は紫外線は私たちの健康をも妨げるとてもやっかいなものだということもわかってきました。
しかし、絶対に避けることはできない紫外線。
毎日の洗濯物干しやお子さんとのお散歩や公園遊び、お出かけのための車の運転などなどいっぱいです。
外側からの対策としては帽子や手袋の着用、日焼け止めをこまめに塗るなどがあります。
では紫外線を身体の内側から対策するにはどんなことがあるのでしょうか?
今回は紫外線の内側からの対策について食を中心にお話しさせていただきます。
適度の紫外線はビタミンDの吸収をよくしてくれますが浴びすぎると・・以下のような症状がでます。
■紫外線を浴びすぎると日焼けをします(皮膚の炎症)
■メラニンが過剰に作られ「しみ」や「くすみ」になり
■コラーゲンなどの繊維性のたんぱく質を変性させ「しわ」や「たるみ」に
■皮膚から水分を奪う→肌あれや肌のかさつき
■皮膚細胞を傷つけ「ガン」になりやすくなる
■免疫細胞の働きを妨げ「免疫力低下を招く」
■水晶体を傷つける
■活性酸素の発生とストレスホルモンの分泌により身体が「疲れやすく」なり
■活性酸素が細胞を酸化させ「老化を早める」
などが挙げられます。
身体の外からの対策は紫外線をたくさん浴びないこと。
身体の内からできる対策は紫外線を浴びることによって発生した「活性酸素」をどれだけ抑えられるかです。それは、すなわち 「活性酸素をやっつける→抗酸化作用の高い食品を摂る事」が重要となります。
※活性酸素は皮膚細胞のダメージや老化だけでなく、生活習慣病の引き金にもなっていますので要注意です。
抗酸化作用の高い食品を積極的に摂るための栄養素は以下のとおりです。
ビタミンA,ビタミンB2 ビタミンC、ビタミンE、ファイトケミカルなど。
■ビタミンAは皮膚の粘膜やを強くし健康を維持する働きがあります
緑黄食野菜 ( 人参 パプリカ ブロッコリーなど)
■ビタミンB2はお肌や髪の毛の細胞の働きをよくしてくれる栄養素。新陳代謝を活発にしてくれます
うなぎ いわし、カレイなどの魚介類 納豆 レバーなど
■ビタミンCは抗酸化物質の代表ともいわれています。メラニンの生成をおさえ、コラーゲンの生成を助けます。また、ビタミンEの抗酸化力を高める作用があります
緑黄色野菜 アセロラ キャベツ レモンなどの柑橘類
■ビタミンEは細胞膜の酸化を抑えて細胞の老化を防止、血行をよくして顔色を生き生きさせる栄養素。また不足すると「しみ」になりやすいともいわれています
アボガド アーモンド 高野豆腐など
■ファイトケミカルは身体の内側からお肌を若返らせる力があるといわれています
トマトのリコピンはメラニンを抑制する効果がありといわれています
ベータカロチンはビタミンCの1000倍 「若返りビタミン」という別名を持っているともいわれています(人参など)
クロロゲン酸(ごぼうやコーヒーなど)や
イソフラボン(大豆など)、
アントシアニン(ブルーベリー、黒豆、紫いもなど)
レスベラトロール(ぶどうなど)など
■たんぱく質
お肌を構成する土台となります。
バランスよく魚、お肉 大豆など摂りましょう
とてもやっかいな紫外線、でも絶対に避けることはできない紫外線。
その紫外線を身体の外と中から両方からの対策で、紫外線の害を最小限にして、いつも健康で綺麗な元気なママを先頭に、ニコニコ笑顔のきらきら家族。
みんな手を合わせていただきます~
朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】
記事テーマ
栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。