私たちの体を作っているのは、私たちが食べた物。
その中でも肉、魚、大豆、卵、乳製品といったタンパク質が主に私たちの体を作っています。
だからといって、それらだけを食べていてもうまく体は働きません。第一回の記事でお話ししたように、糖質のごはんやパン、脂肪になる油、ビタミンミネラルになる野菜や海藻がないとスムースに体は動いてくれません
動物性タンパク質は、肉(牛肉、豚肉、鶏肉など),魚、卵、チーズや牛乳といった乳製品が それにあたります
植物性タンパク質は、大豆や、豆腐、おから、湯葉、納豆、高野豆腐、みそ、厚揚げ、きなこなどの大豆製品です。
筋肉の修復や成長が行われるのは睡眠中。ですので、夕食でしっかりタンパク質を摂っていただくことが大切です。
ただ、三日前もお肉、二日前もお肉、昨日もお肉・・というのは、あまりおすすめできません。動物性タンパク質は、私たちの体を大きくしてくれますが、もれなくお肉の脂肪もしっかり付いてきます。日本人はもともとお肉を食べてこなかった民族。欧米人ほど、うまくお肉を消化する機能がありません。
大豆などの植物性タンパク質をお勧めします。
植物性タンパク質は、体の質をよくします。そのほか、体力、持久力、忍耐力、免疫力をつけ、血管をしなやかにしてコレステロールを下げます。
ごはんと大豆の組み合わせは理想的とも言われています。
大豆には、イソフラボン(美肌効果、骨粗鬆症予防)、
レシチン(コレステロールを下げ血行をよくする)、
食物繊維(腸内を整え便秘予防、有害物質を排出)がしっかり入ってます。
できれば、大豆は豆腐、おから、湯葉、きなこ、納豆、高野豆腐、厚揚げ、などといった、丸ごと召し上がることが、さらに栄養の吸収をアップすると言われています。
タンパク質は体内に入るとアミノ酸に変わります。
私たちは、食べたもののタンパク質を消化して得たアミノ酸を利用し、自分の体に合ったタンパク質に再合成します。タンパク質の合成に必要であるのに、自分の体内で合成できないアミノ酸があり、これを必須アミノ酸といいます。9種類あります。
その9種類のアミノ酸は必ず食品から摂らなければなりません。
9種類のアミノ酸を摂るには、肉、魚、卵、牛乳などが必要ですが、多く摂りすぎると脂肪やカロリー過多になり肥満になりやすいので、半分は大豆や大豆製品などの植物性タンパク質で摂っていただくことが好ましいです。
お肉も大事ですが、積極的に大豆や大豆製品を摂ることで、忍耐力、集中力、持久力を養い、柔軟性のある賢い元気な子に育ちます。
賢い子=大豆と野菜と海藻!
朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】
記事テーマ
栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。