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必須アミノ酸~アミノ酸スコア~/2013年12月

必須アミノ酸とは

私たちの身体は私たちが食べた物でできています。

 

「タンパク質」は私たちの筋肉や血液、内蔵 髪の毛、爪など作っている大切な栄養素。

このタンパク質は、20種類のアミノ酸が結合してできたものです。

私たちは、食品のタンパク質を消化して得たアミノ酸を利用し、自分の身体にあったタンパク質に合成しています。

約20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できない9種類のアミノ酸(大人は8種類)を「必須アミノ酸」といい 

(必須アミノ酸以外は可欠アミノ酸といいます)、

必ず食品からバランスよく摂らなければいけません

 

必須アミノ酸は、それぞれ成長の促進や神経機能や代謝や抗うつなど、体内で重要な働きをする栄養素となります。

必須アミノ酸の種類は

大人の8種類の必須アミノ酸は以下のとおりです。

リジン、     (体組織の修復に関与)

ロイシン     (肝機能を高める)

イソロイシン 、 (成長促進、筋力強化)

メチオニン、   (抑うつ症状を改善)

フェニルアラニン、(鎮痛作用)

スレオニン、   (脂肪肝を予防)

トリプトファン、  (精神安定、催眠効果)

バリン       (成長促進)

そして、

ヒスチジン    (子どもの成長に必須)

を合わせて必須アミノ酸9種類となります。

※メチオニンとフェニルアラニンは、一部を可欠アミノ酸のシスチン、チロシンに代替でき合成することができるといわれています。

必須アミノ酸を多く含む食品

◆リジン         かつお マグロ 高野豆腐など      

◆ロイシン        鶏肉 かつお 鶏卵など    

◆イソロイシン     クロマグロ 豚ロース肉 鶏卵など   

◆メチオニン      クロマグロ 鶏胸肉 豚ロース赤身 無調整豆乳 

◆フェニルアラニン   牛レバー 鶏胸肉

◆スレオニン       豚ロース赤身 鶏胸肉 高野豆腐 プロセスチーズなど

◆トリプトファン      かつお 鶏卵 牛レバー 豚レバー プロセスチーズ バナナ

◆バリン          仔牛肉 プロセスチーズ 牛レバー

◆ヒスチジン        かつお  まいわし クロマグロなど

確かにお肉や卵、乳製品は必須アミノ酸を多く含んでいて大切な食品ですが、そればかり食べていては

、肥満やコレステロールが増える原因となりますので、魚や大豆、納豆、豆腐といった大豆製品を積極的に摂っていただきたいです。

アミノ酸スコア~9枚の板でできた桶~

アミノ酸スコアはタンパク質の質を評価するものです。

9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれているほど100点に近づきます。

逆に9種類のうちどれか1種類でも足りないとアミノ酸スコアは低くなります。

 

牛肉 豚肉 鶏卵 卵 牛乳などの動物性タンパク質は必須アミノ酸がバランスよく 100点です。植物性タンパク質でも、大豆は100点です。

9種類の必須アミノ酸が100点より低いものを「制限アミノ酸」といい、

9種類のアミノ酸の中でも、数値がもっとも低いものを「第一制限アミノ酸」と呼びます。

 

よく9種類のアミノ酸を「9枚の板でできた桶」で例えます。

水を入れたとき、9枚の板が全部同じ長さであれば、その桶の水はいっぱいになります。

しかし、短い板が一枚でもあると水はその短い板のところこまでしかはいりません。

 

タンパク質を作るのも同じことです。必須アミノ酸が1種類だけも少ないと、タンパク質をうまく作ることはできません。

ですが、いろんな食べ物を組み合わせていただくことで、

足りないところを補い桶の水をいっぱいにすることができます。(補足効果といいます)

 

例えばお米はアミノ酸スコアが61です。お米は 第一制限アミノ酸がリジンです。 リジンが多い食品はといいますと大豆製品です。お米と大豆製品を一緒に摂ると短い板のところが補われ水がいっぱいになります。

 

いろんな食品を組み合わせて食べることが大切で、単品のメニューより、主食、主菜、副菜の揃った献立を基本にするとアミノ酸スコアが100点に近づくことでしょう。

※アミノ酸スコアは改訂日本食品アミノ酸組成表で見ることができます。

タンパク質でニコニコ笑顔の家族を目指して~

私たちの大切な身体を作るタンパク質のもとである「アミノ酸」。

しっかり摂って、

いつまでも健康で元気で綺麗なママを先頭に、

いつもにこにこ笑顔の家族、

いつもにこにこ笑顔の食卓で、家族みんな一緒に「いただきます」~

Mama's profile/プロフィール

朝岡 ひろみ

朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】

記事テーマ

いつまでも健康で元気で綺麗なママでいるために

栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。

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