私たちの体は私たちの食べた物でできています。
これから、風邪やインフルエンザが流行する季節となります。風邪やインフルエンザも多くの原因はウイルス。
ウイルスを予防するには、
・手洗いやうがい
・乾燥を避け適度な湿度を保つ
・身体を冷やさない(ウイルスは低温を好む)
・ビタミンCを摂る(ビタミンCは、病原体をやっつける白血球の働きを助ける役目があります)
など、いろいろありますが、まず大切なことは、ウイルスなどが身体に侵入してきても、それを跳ね返すぐらいの丈夫な身体になるように日々の生活と食事で心がけることです。
ではウイルスを跳ね返す丈夫な身体になるためには、どうしたらよいのでしょう?
それは、「免疫力」を上げることです。
「免疫力」って何でしょう?
免疫力は、私たちの身体に備わっている 「健康を維持しようとする力」のことです。自然治癒力のことでもあります。
私たちの身体は本来、細菌やウイルスなどの異物が体の中に入るのを防ぎ、また、万が一体内に入ったときはやっつけてくれるという力が備わっています。
しかしそれはかなり個人差があります。
少しでも「免疫力アップ」できるように、毎日のお食事や生活習慣を改めましょう。
★まずしっかりたんぱく質を摂る
★粘膜を強くするビタミンAを摂る
★身体を温める食品を積極的に摂る
★腸内環境を良くする食品を摂る
ことが大切。
たんぱく質が減ると免疫機能が低下します。大豆や大豆製品、魚、肉、乳製品をバランスよく。脂の多い肉の過剰摂取は、かえって免疫力を下げます。注意してください。
風邪やインフルエンザウイルスは口や鼻などの粘膜から侵入してきます。粘膜を強くしてウイルスに打ち勝つにはビタミンAです。ビタミンAは、緑黄色野菜(人参、かぼちゃ、ブロッコリー、ほうれん草など)やうなぎやレバーなどがあります。また、ネバネバのもの(オクラ)をビタミンAと一緒に摂るとさらに効果的といわれています。
身体を温める食品は、血行促進効果のあるしょうがや、香辛料(唐辛子など)、また、根菜類(レンコン、ごぼう、大根)、ねぎやにんにく、にらなどが挙げられます。以前の記事「低体温」でもお話したように体温が低下すると免疫下がりり病気になりやすくなります。いつも温かいものを食べて体温を上げることを心がけてください。
腸は全身の60パーセントの免疫システムを司っているといわれています。腸内環境を整えることが免疫を上げる近道。納豆やキムチやヨーグルト、チーズなどの発酵食品や、根菜類(レンコンごぼう人参)などの食物繊維も。「まごわやさしい」の食事は腸内の善玉菌を増やします。
また、風邪を予防するためのビタミンCも重要です。忘れないでしっかり摂ってください。白菜、キャベツ、ジャガイモ サツマイモ ローズヒップ、いちご など。
免疫力を低下させるものは、加齢、睡眠不足、疲れ、ストレス、喫煙、アルコールの摂取や生活習慣の乱れ、栄養のバランスの崩れなどです。
また、免疫力は、20代をピークに低下します。乳幼児や高齢者は免疫力が低いので、お子さんは、少しでもアップできるようなお食事を心がけてください。
規則正しい生活が免疫力を正常に保ち、丈夫な身体作りの基礎ともいえます。「まごはやさしい」のお食事を基本にして、さらに免疫力アップの食事を忘れずに、より自分の本来の健康になる力の底上げをして下さい。
そうすれば、ますます健康で元気で綺麗なママが増え、ますます健康で元気なお子さんが増え、そうすればますますニコニコ笑顔の家族でいっぱいになることでしょう~
朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】
記事テーマ
栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。