私たちの体は私たちが食べたものでできています。
みなさんはお食事をいただくとき何からお箸を付けますか?
例えば、ここに「しょうが焼き定食」があるとすると、何にいちばん先に手をつけますか?
同じカロリーの同じ食事をする時、食べる順番をちょっと変えるだけで、健康的になったり、太りにくくなったりするのって すごいと思いませんか。
「健康になるために、何を食べるか」はもちろん大切ですが、「健康になるためには どういう順番に食べるか」ということも意識していtだけるといいと思います。
今回は健康的に食べる方法についてお話しいたします。
食べる順番がなぜ大切かというと、それは 血糖値との関わりがあるからなんです。
血糖値とは、私たちの体の血液中のブドウ糖の濃度のことで食事をすると血糖値は上がります。
この血糖値の上昇は食べ物の種類によって、
★急激に上昇するときと
★緩やかに上昇するとき
とあります。
急激に上昇するのは、体にとって良くないです。
血糖値があがれば、それを下げようとすい臓からインスリンが分泌されます。
急激な上昇をするような食事を毎日続けていると、インスリンの分泌も大量になり、すい臓の負担も増え、そのうち、血糖値をさげる働きが悪くなってきます。糖尿病などの病気になるリスクが高くなります。
そうならないためには、
★血糖値を急激に上昇させないで、ゆっくり上昇させる食べ物を食事の最初に食べることが大切になってくるのです。
先ほどの「しょうが焼き定食」で例えますと、まず、
味噌汁の温かい汁と野菜(サラダ、野菜の煮物など)を先にいただき、ゆっくりとよく噛んで、そのあと
メインの豚肉、そして最後にご飯などの糖質という順番に進めてください。
一番最初に、ご飯や豚肉を食べ始める食べ方は血糖値を急激に上昇させます。
汁物や野菜から食べ始める食べ方の方が血糖値の上昇は緩やかです。
インスリンは脂肪合成を促進する働きもあるので、インスリン分泌を抑えることは、健康だけでなく、体脂肪もつきにくくダイエットにも効果的なのです。
★野菜や汁物から食べる
→ 血糖値の上昇が緩やか → 野菜などを先にお腹に入れておくと糖質脂質などの脂肪がつきにくい
★ごはんやお肉から食べる
→ 血糖値の上昇が急激 → 大量のインスリンが分泌 → 脂肪細胞が増える → 肥満
食物繊維(ごぼう レンコン こんにゃく 大豆 わかめ ひじき 寒天など)やイソフラボン(大豆、大豆製品など)
ビタミンD、(鮭、きのこなど)
カルシウム(大豆、大豆製品 小魚 海藻 乳製品)
などが挙げられます。
食物繊維はかなりおすすめです。
お食事のまずはじめは食物繊維のしっかり入ったお野菜をいただきましょう。
食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにしてれます。
食物繊維は糖質や脂質を包み込んで吸収されにくくしてくれます。また、コレステロールや中性脂肪を減らしてくれる働きもしています。
◆白いご飯や白いパンは血糖値が急激に上昇するので、
穀類は玄米などの精製度の低いもの、
また、白米には雑穀などを混ぜる工夫もしてみてください。
◆揚げ物は血糖値が上がった状態が長く続きやすいです。
スナック菓子や清涼飲料水、炭酸飲料水も血糖値を急激に上昇させます、気をつけてください。
◆血糖値の大幅なアップダウンは、
キレやすくなったり、集中力がなくなる、イライラしやすくなるともいわれています。
食べる物、食べる順番を意識して、健康で綺麗で元気なママを先頭にいつもニコニコ笑顔の家族を目指しましょう。
朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】
記事テーマ
栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。