私たちの体は私たちが食べたものでできています。
よい身体を作るには「まごわやさしい」のお食事をおすすめしています。
「まごわやさしい」は、
私たち日本人が昔から食べてきた食事、
和食です。
今回は和食についてのお話です。
正しい姿勢で美しいしぐさでいただく和食。
お食事を楽しく美味しくいただくためには、マナーを身につけることも、栄養の知識を得る事と同じくらい大切です。
和食は一汁三菜を基本として、
食器の配置が決まっています。
■箸
一番手前に置きます。
箸先は左に向け、箸置きの上に横一文字におきます。
■主食 (ご飯などの糖質)
左手前に置きます。
右手でお箸を、左手でご飯茶碗を持つ。
(和食はご飯とおかずを交互に食べて口の中でミックスする食べ方もします)
■汁物 (味噌汁 お吸い物)
右手前に置きます。
いただく時はお椀を両手で持ってすすります。
■主菜 (たんぱく質のものでメインのおかず)
右奥に置きます。
主に、魚、肉、卵、豆腐などで、それらはあわせて、一日におよそ手のひら4つ分が成人の目安量です。
※お頭付の煮魚焼き魚などは頭を左側におき、腹を手前に置きます。
■副菜 (ビタミン・ミネラルを含むもの)
左奥に置きます。
野菜、海藻、きのこ、芋類などで、それらはあわせて一日におよそ緑黄食野菜は両手分、それ以外の野菜海藻きのこなどは一日に両手2杯分が成人の目安です。
■香の物 (漬物)
主食と汁物の間に置きます。
野菜などを、麹(こうじ)、ぬか、味噌、塩などにつけたもの。
お箸は日本食には欠かせないものです。
小さなお子さんの、スプーンからお箸への移行の目安は、スプーン・フォークが握り持ちから下持ちに変わった時、
スプーン・フォークが箸のように、親指・人差し指・中指の3本が上向きに使えるようになった時などといわれていますが、かなり個人差があります。
焦らないで、ママが上手にお箸を持って楽しくお食事することが一番の近道かも知れません。
一般的によくいわれていますお箸の好ましくない使い方を少しご紹介いたします
■寄せ箸
食器を箸で手前に引き寄せる
■移り箸
いったん取りかけて他の料理に箸を移す
■刺し箸
料理に箸を突き刺して食べる
■たたき箸
茶碗などを箸でたたく
■箸渡し
箸と箸で食べ物のやり取りをする
「食」という字は、人に良い、人を良くすると読み、ただ満腹になるためだけでなく、心を満たし豊かな感性と味覚をはぐくむといわれます。
そんな素敵な「食事」をさらに気持ちよく楽しく過ごすためには、やはり最低限のマナーは必要かと思います。
「ご飯が左、お汁は右」 まずはここから始めましょう。
「食べ上手は一生の得」
賢く、楽しく、美味しく食べて、ますます健康で、綺麗で、元気な毎日を過ごし、
ママを先頭にいつも笑顔のニコニコ家族で過ごしましょう。
朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】
記事テーマ
栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。