ストレスとは、心身に何らかの「刺激」や「負荷」が加えられたとき、体が表した「ゆがみ」や変調」をいいます。
ストレスには大きく分けると身体的ストレスと精神的ストレスの2種類があります。
■身体的ストレス
寒暖の差 騒音 空気の汚れ
睡眠不足 多忙 肉体疲労 栄養不足
■精神的ストレス
人間関係のトラブル 就学 進学 転校 育児などの生活の変化
緊張 不安 怒り 苦しみなどの感情
などが挙げられます。
ストレスの解消には、 いろんな方面からいろんな改善方法がありますが、私は食の面から「ストレスに負けない体をつくる」ためのお話をさせていただきます。
ポイントは2つです。
1つ目は、「まごわやさしい」の食事を基本とすることです。
関連記事は→http://www.happy-note.com/shine/149/post_1.html
魚 野菜 大豆 海藻などを中心とした日本の伝統的な食事には、 疲れを取り心を落ち着かせる栄養素がたくさん含まれています。
2つ目は、ハッピーホルモン「セロトニン」を増やすことです。
また、栄養素で言うならば、
■たんぱく質 ビタミンA ビタミンC ビタミンE ビタミンB群 カルシウムが大切です。
脳を休めたり活性化させたりと、脳を良い状態に保ってストレスを和らげる働きをしてくれるのがセロトニンです。
セロトニンは、最近の研究でわかったのですが、なんと 腸内で9割近くが作られるそうです。
(セロトニンを増やすには、腸内環境を整えることも大事です。)
そして、セロトニンの原料になるのが、必須アミノ酸の「トリプトファン」です。体内で作れないので、必ず食事で摂ります。
★トリプトファンを多く含む食品は
大豆製品(豆腐 味噌 納豆 高野豆腐 きな粉など)
赤身の魚 肉
ナッツ類(アーモンド 落花生 ゴマ くるみなど)
バナナ
などが挙げられます。
また、トリプトファンがセロトニンに合成されるとき、その合成には、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムが必要と言われています。
多く含まれる食品は以下です。
★ビタミンB6
かつお まぐろ 鮭 にんにく しょうが とうがらし
★ナイアシン
かつお まぐろ レバー
★マグネシウム
ごぼう 小豆 ひじき アーモンド
※よく噛むことでセロトニンの分泌を増やすともいわれています。
■たんぱく質
ストレスがかかるとたんぱく質の消耗量が増すので、十分に摂る必要があります。
大豆、大豆製品 肉 魚 乳製品など
■ビタミンA、 ビタミンE
ストレスによって抗酸化機能が低下し病気を誘発するのを防ぐ働きがあります。
緑黄色野菜(人参、ブロッコリーパプリカピーマン)など
アボガド アーモンド 高野豆腐
■ビタミンC
ストレスに対抗するホルモンの合成に必要です。
キャベツ レモン アセロラ 赤ピーマンなど
■ビタミンB群
抗ストレス作用があります。
豚肉 うなぎ レバー しじみ 大豆製品 かつお マグロなど
■カルシウム
神経の興奮を鎮め精神を安定をさせる働きがあります。
小魚 大豆製品
「まごわやさしい」がたっぷり入った味噌汁。
おすすめは、鰹節でお出しをとったトリプトファンがたっぷりのまごわやさしいの味噌汁を
のりやゴマなどをのせたご飯(玄米 雑穀米)と一緒にいただく食事を基本にすることです。
ストレスを吹き飛ばす元気な体をつくり、
健康で綺麗で、
いつもニコニコの笑顔の家族を目指しましょう。
朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】
記事テーマ
栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。