以前からご紹介してきましたエリック・カールさんの絵本。今日は、私の教室でもよく使っているこの2冊をご紹介したいと思います。
●Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
●Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?
この響きが似ている2冊の絵本は、子どもたちに大人気で、日本語の絵本と同じように、普段の生活の中で読んでみることをお勧めします。ご家庭だからこそできる日常の中でのママやパパとの絵本の時間に、エリック・カールさんの温かみのある絵本を取り入れてみましょう。
外国の方がかいた絵本は、外国の雰囲気を感じるのにとてもよい内容になっています。日本語に翻訳した絵本もありますが、難しい単語もそれほどでてこないので、ぜひまずは英語の絵本だけで楽しんでみてはいかがでしょうか。
<参考著書>
Eric Carle. (1967). Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? New Youk, NY, USA: Henry Holt and Company
Eric Carle. (1991). Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear? New Youk, NY, USA: Henry Holt and Company
●Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
くまさん、くまさん、なにを見ているの?という邦題がついているこの絵本では、大胆に描かれたカラフルな動物たちが次々と登場してきます。それぞれの動物が次の動物を紹介していきます。茶色いくまが、赤い鳥を、赤い鳥が、黄色いアヒルを、という風に色合いが全く違う動物が描写されており、絵を見るだけでも楽しめます。動物の種類・色の単語に触れることができます。
●Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?
邦題は、しろくまさんなにがきこえる?で、Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? ととても似ている絵本ですが、他の種類の動物が沢山でてきて、それぞれの動物の鳴き声の表現の仕方を知ることができます。"Bow-bow"(犬の鳴き声)といったような実際の音ではなく、braying(いななく)、snarling(うなる)などといった表現は大人もあまりなじみがないものが多いでしょう。
2つとも、繰り返しが多くテンポよくリズムをとりながら読めるのが特徴で、鮮やかな色使いで多くのお子様が魅せられています。
私は主に0-3歳児向けのレッスンでこの2冊を使用していますが、小学生クラスにも導入したところ、とても反応がよく絵本をちらっと見せるだけで大声で "Brown Bear, Brown Bear, What Do You See!!??" と言われたりします。簡単な言い回しが多いので、言えたあとの達成感を感じる瞬間が多いのだと思います。
発話がまだでない年齢のお子様は、ママやパパが中心になって積極的に話しかけましょう。最初は書いてある英語の文章を読み、慣れてきたら色々な質問を投げかけたり、反応ができたら沢山ほめてあげましょう。発話ができるようになっているお子様は、積極的にお子様に読み進めてもらいましょう。おじいちゃん、おばあちゃんや親戚の人が集まるときに、みんなの前で英語の絵本を読んでみたりするのもいい刺激になるでしょう。
質問&言葉かけの例:
"What color is this?" (色)
"How many eyes does he/she have?" (体のパーツ)
*he/sheは動物を指していますが、itではなく、人間のようにheやsheと表現するとより親近感がわくでしょう。
"Touch an elephant!"
褒め言葉の例:
"Wow, you did a good job!"
"Good" " Super" "Excellent"
"Good girl/boy"
絵本は何回も何回も読むことで、お子様の体にしみこんでいきます。そして、自然な家庭環境の中でお子様はママやパパとのより強い絆を感じていくことでしょう。
無理のない範囲で、気楽に楽しくハッピーえいご時間を過ごすのにぴったりの絵本ですので、ぜひ書店で手に取ってみてくださいね。
いまい ちなつ 【こども英語講師 】
記事テーマ
乳幼児期はママと一緒に楽しんで英語に触れあえる絶好の機会です。遊びが学びのこの時期に、えいご時間を取り入れてみませんか? 英語が苦手なので…英語教育って難しそう…そう思っていらっしゃるママでも、お気軽にこども英語に触れていただくアドバイスやこども英語情報をお届けいたします。親子で一緒に楽しくハッピーえいご時間を過ごしてみましょう!