未就学児のお子様にとって「動物」というのはとても身近なテーマです。英語教育の現場でも動物はよく取り上げられて、動物の名前、鳴き声、動作などが歌の中に含まれていたり、動物が主人公になったストーリー性のある歌がよく見受けられます。前回ご紹介いたしました絵本も動物がテーマになっていますね。
お子様が動物の歌に興味を持ち、歌を歌う→楽しい→英語って楽しいんだ!と感じると、そんな素敵な時間をもっともっと過ごしたいと思うようになります。今日はその中の歌をいくつかご紹介しますね。
例)
●Old MacDonald Had a Farm (様々な動物)
●BINGO (犬)
●Hickory Dickory Dock (ねずみなど)
●Five Little Monkeys (猿)
Old MacDonald had a farm, ee-igh, ee-igh oh!
And on this farm he had some ducks, ee-igh, ee-igh oh!
With a quack, quack here, and a quack, quack there.
Here a quack, there a quack, everywhere a quack quack,
Old MacDonald had a farm, ee-igh, ee-igh oh!
イーアイイーアイオーという掛け声で有名なこの曲は、こどもが自然にメロディーを口ずさんでしまうような1曲です。この歌では、農場の中に様々な動物が登場し、2~3歳のお子様でしたら、とても楽しく大声で掛け声を言うことができると思います。
今回の歌詞はduck(アヒル)だったので、quack quack と鳴きます。この歌は複数のバリエーションがありますが、その中にでてくる動物と動物の鳴き声はこのようなものです。
鳴き声例)
duck(アヒル)-quack quack/ cow(牛)-moo, moo/ dog(犬)-bow-wow/ sheep(羊)-baa, baa/ pig(豚)-oink, oink/ horse(馬)-neigh, neigh/ cat(猫)-meow, meow
牛の鳴き声は日本語だとモーだけど、英語だとムーなんだ!という簡単な発見もお子様は楽しんでくれることでしょう。
動物の鳴き声の描写は日本語と英語では異なったものが多いので、その差を自然な形で理解できる歌となっています。
Hickory, dickory, dock,
The mouse ran up the clock.
The clock struck one,
The mouse ran down,
Hickory, dickory, dock.
ねずみが時計をかけのぼって時計がなり、ねずみがおりてくるといったシンプルな歌で、英語圏のこどもたちにとても親しまれている曲です。Hickory, dickory, dockというのは特に意味はなく、ケルト語の数詞や振り子の音とも言われています。
ねずみだけのバージョンや、色々な動物が登場してとても長いものもあります。
お子様を膝の上にのせて、ねずみがお子様の体を上がっていくように手を動かしてスキンシップを図ってみるのもいいでしょう。画用紙にシンプルな時計を描き、動物の切抜きを時計の上で上下に動かしたり、少し大きいお子様は時計の振り子のように体を動かしたりといった遊び方もできます。難しく考えずに、ただ手拍子をしてみる、体をゆらしてみるというのでも全然OKですよ。
●袋の中になにがあるかな?
おうちにある袋を集めて(なるべく口が絞れて中が見えない袋)、それぞれの袋におうちにある動物のぬいぐるみを入れていきましょう。歌に関連する動物のぬいぐるみがあればいいですが、なくても大丈夫です。
"Wow, we have a lot of bags." わーたくさん袋があるね。
"Let's touch this bag." この袋さわってみよう。(外から触ったり、中を見ずに手を入れてみたり)
"What's in the bag?" 何が入っているかな?(発話ができるお子様には繰り返してもらう)
"It is a......DOG!, cute little dog!!" 犬が入っていたね!かわいい小さい犬だね!!
"Where is your mouse? " ねずみはどこにいったかな~?
●お部屋の中の動物を触ってみましょう♪
おうちには思いのほか沢山の動物が隠れています。おうちの中にある動物たちを探して触ってみましょう! 収納ケース、日本語の絵本、お菓子のパッケージ、洋服やカバンなど思いがけないところに動物がいます。
動物をみつけたら”Oh, I found some pigs!!" と驚いたり、一緒に探すときは“Let's find some pigs! Oink Oink, Oink Oink" と歌の中に入っている単語をママが言って、動物がどこかで鳴いているよ~とお子様に言ってみます。鳴き声だけをママが言って、動物がいそうな場所を指さし、お子様に探してもらうのもいいでしょう。
おうちの中というのはお子様にとって自然な環境です。その中で、英語に触れることで英語が生活の一部に溶け込んでいくことでしょう。ママと楽しくハッピーに英語に触れてみてくださいね。
<参考著書>
はじめての英語の歌(2006)学習研究社 監修:大野惠美
いまい ちなつ 【こども英語講師 】
記事テーマ
乳幼児期はママと一緒に楽しんで英語に触れあえる絶好の機会です。遊びが学びのこの時期に、えいご時間を取り入れてみませんか? 英語が苦手なので…英語教育って難しそう…そう思っていらっしゃるママでも、お気軽にこども英語に触れていただくアドバイスやこども英語情報をお届けいたします。親子で一緒に楽しくハッピーえいご時間を過ごしてみましょう!