ご自身が学生のころ、連絡網があったのを覚えていらっしゃいますか?
お子様が入園、入学を迎えるころになると、連絡網を通じて初めての方とお話をする機会が急に増えてきます。声の感じや、トーン、話し方などで感情や態度が不思議と伝わるものです。直接お会いしてお話をするよりも、声だけのため丁寧に応対することがとても大切になります。「電話でお話しした時は、怖い方かと思ったわ・・・」など、声だけの判断になると誤解を生じることも多いのが現実です。ママとして、子どもが健やかに新しい環境になじめるよう、電話応対一つから見直してみるのも大切なことです。
電話の基本は、見えない相手を思い、話をすることです。「丁寧」 「わかりやすい」 を基本としましょう。
電話応対のポイント9つにまとめました。わかっていても電話とは突然鳴るもの。急だと対応できないでは困ります。知っている方もぜひこの機会に確認することをお勧めします。
1 声は明るく ハキハキと話す。
2 相手が聞き取れる速度で話す。
3 丁寧な言葉遣いで話す。
4 連絡網などの電話では、簡潔に要領をまとめて話す。
5 長電話は連絡網では禁物。
6 メモをとり、確認のため復唱する。
7 「○○しながら」のながら電話はしない。
8 電話はかけた方が先に切る。
9 電話をかける時間には気をつける。
電話を切る際に、ガシャンと音がするような切り方は相手に不快感を与えますのでよくありません。電話をかけた方が切るのがマナーですから、受けた場合は用件がおわったからといって先に切ってはいけません。相手が切るのを確認してから切るようにします。
メモの取り方として、WHEN・時間、WHERE・場所、WHO・対人、WHAT・目的、WHY・理由、HOW・方法 にあてはめていきます。この6つにあてはめるメモの取り方により、不明点を明確にすることができます。復唱して、相互確認することもお忘れなく・・・
携帯電話こそ、その人の品格がでるものです。便利にどこでも使えるものだからこそ、マナーが問われることが多いのも現実です。
優先席、公共機関を利用の際には、マナーモードにすること、電源を切るなどのあらかじめの準備が重要です。
学校行事、園行事の際も、携帯はマナーモード、電源を切るなどをして授業などの進行を邪魔しないようにします。
また、カメラ機能がある携帯で、子どもの様子を撮影する機会には、周囲の邪魔にならないよう気をつける周りへの配慮が大切です。かわいいわが子を目の前に、周囲が見えなくなってしまわないように気を付けてください。
入園、入学後は、相手の方と電話での応対が初対面となるケースも出てくるでしょう。電話できちんとした応対ができていれば、その後実際にお会いする時、きっと相手はあなたに好印象をもって接してくれるはずです。電話では、相手に表情を見せることはできませんが、不思議とこちらが不機嫌顔だとその雰囲気が相手に伝わるものです。ぜひ、笑顔を意識してお話ししてください。皆様の笑顔が声にのって不思議と相手に伝わるものです。
少し気をつけることで劇的な変化をもたらすのが電話応対の特徴です。9つのポイントのうち、まずは1つ。素敵な皆さまがより輝くことをお約束します。
滝澤 雅子 【マナー講師】
記事テーマ
日本の女性は、特にママのマナーは、世界に誇れるほど気遣いが出来ています。素敵に生活するコツを「知恵袋」としてお伝えしていきます。少しのコツを一緒に学び、日々の生活を美しく変えてみませんか。