先日小学校低学年を担当する先生のお話を伺うことができました。その先生のクラスは、宿題に必ず音読を出すというお話でした。
毎日1行日記を書くよう宿題を出す先生。プリントを必ず出す先生。いろいろな宿題を出す先生がいるなか、その先生は必ず音読を宿題に出すそうです。音読は、言葉を読み取り、声に出し、文章の構成を理解するのに適しているそうです。側で聞いていると、どれだけ子どもたちが言葉を理解し、文章を読みこめているか、理解しているかがわかるそうです。声に出して読む音読は、自分の読んだ声が耳から伝わり、理解していくため、語彙力の少ない低学年の子どもたちには必要な学習といえるそうです。少しずつの積み重ね。音読の宿題は、プリントの宿題とは違い、宿題をやったか、やらなかったのかは明確にはわからないもの。それでも、1年きちんと続けた生徒は、誰もが語彙力が上がり、文章の理解度があがっているそうです。
文章を読めば読むだけ、知らず知らずのうちに言葉が脳にストックされていく。そのストックされた言葉を引き出し使っていく。いかに多くの言葉を、多くの文章をストックするかが大切だそうです。
小さいころから本を読み、本に触れることは、この言葉のストックにつながります。ひたすら読む。読めば語彙力が上がりストックの量が増えていくのです。
算数も、理科も、社会も・・・すべて問題の出し方は、文章で書かれています。この文章を的確に読み取れるか。人間関係においては、お友だちとのお話をどう読み取り、自分の意見を伝えるか・・・すべて言葉のストックが多ければ多いにこしたことはないのかもしれませんね。
今からでも遅くないと思うのです。まずは、ママから。音読はできなくても、言葉のストックを増やす意味でも文章に触れる時間をつくるのはいかがでしょう。お子様との時間に、絵本遊びをいれるのはいかがでしょうか。私も今以上に文章に触れる時間を作ろうと感じた時間でした。
小学校の先生とのお話の中で、「子育て4訓」というものがあると教えていただきました。「なるほど。」と感じる言葉だったので、
ここで紹介させてください。
1 乳児はしっかり 肌を離すな
2 幼児は肌を離せ手を離すな
3 少年は手を離せ 目を離すな
4 青年は目を離せ 心を離すな
この記事を読んでいる皆さまのお子様は、どの年齢にあてはまるでしょうか・・・
最後まで、心だけは離さずに見つめ続ける親でありたいと思う今日この頃です。生まれたての赤ちゃんの手を握ると、小さな手で握り返してくれたように、お子様が成長しても離れず見つめていることで、子どもからの愛情をまた感じることができるのでしょう。言葉一つで、愛を感じ。逆に、言葉一つで、憎しみも生まれます。言葉を大切に、子育てを楽しめたら素敵ですね。
滝澤 雅子 【マナー講師】
記事テーマ
日本の女性は、特にママのマナーは、世界に誇れるほど気遣いが出来ています。素敵に生活するコツを「知恵袋」としてお伝えしていきます。少しのコツを一緒に学び、日々の生活を美しく変えてみませんか。