トイレに対してマイナスイメージを作らないことが、トイレに興味を持ち、マナーを考えることができる余裕がうまれるポイントです。
マナーを考えるとは、相手のこと、周囲のことを考えること。そのためには、気持ちのゆとりが一番大切で、育む必要があるものです。
「トイレ=はずかしい。汚れている。汚い。」などのイメージを作らないようにしてあげましょう。排泄は、食べることと同等に健康に生きていくには大切な行為。このことを、伝えるようにしましょう。
トイレトレーニングの初期段階では、多くのママは誉めてトイレトレーニングを進めていこうとします。この、誉めてトレーニングをする行為はとても良く、素晴らしいことです。幼児期の「偉いね。」「上手にできたね。」という親の声かけは、子どもに影響を与えます。誉められることにより、トイレに行くことが楽しくなり、プラスのイメージが子どもの中で作られていきます。
トイレトレーニングが終了すると、親の態度が変わってはいないでしょうか。
「上手にできたね。」といって、誉めていた言葉が、「汚いからだめよ。」や、「恥ずかしいでしょ。」など、マイナスイメージの言葉がけが多くなっていないでしょうか。これは、しつけからくる言葉だと思います。幼稚園、保育園、お友だちの家など、社会に出る子どものために、しつけとしての言葉がついマイナスイメージにつながる言葉となっているのでしょう。
これが続くと、子どもはトイレへいく喜びよりも、マイナスイメージが植え付けられ、トイレに対して興味がなく、マナーまでも考えられなくなります。
「汚いからダメ」など、マイナスイメージの言葉を言わなくてすむように、まずは、良く使用するお家のトイレを綺麗にしましょう。
家のトイレだけでも、「~だからダメ」という言葉ではなく、「良くできたね」というプラスイメージの声かけができるようにトイレ環境を整えましょう。声かけをする大人が「汚いな・・・」と判断すると、自然と声かけも厳しくなりがちです。清潔な環境を整えてあげましょう。
誰もが行きたいな・・・と思えるトイレ環境を作ることもお勧めします。トイレの装飾をかわいらしくするなどの工夫をしてみてください。我が家は、トレイに飾りをすると掃除が大変になるので、壁に装飾専用シールを活用し、大きな花のシールを壁に貼り付けています。
楽しく、気持ちの良いトイレ環境を作ってみましょう。子どもに接するママの心のゆとりが何よりも大切です。
子どもは親が考えるよりも数倍たくましく育っていくものです。社会へ出ても、各々順応し成長していくでしょう。その中で、マナーを考える機会をつくってあげるためには、マイナスイメージからは相手を思いやるマナーを学ぶことは難しいです。まずは、ママから。心にゆとりをもって、マナーを楽しんで身につけてほしいと思います。
滝澤 雅子 【マナー講師】
記事テーマ
日本の女性は、特にママのマナーは、世界に誇れるほど気遣いが出来ています。素敵に生活するコツを「知恵袋」としてお伝えしていきます。少しのコツを一緒に学び、日々の生活を美しく変えてみませんか。