カレンダーが10月になったとたん、アメリカでは街のあちらこちらにカボチャが現れます。そう、10月と言えば、ハロウィーンの月。日本でもイベントとして定着してきた感がありますが、本場アメリカのハロウィーンは準備から気合が入っていて(笑)とても盛大です。今年のハロウィーンは、アメリカのエッセンスを取り入れて楽しんでみませんか?
まず、ハロウィーンは10月末ですが、一ヵ月以上前から家の内外にシンボルであるカボチャを飾ったりして雰囲気を盛り上げます。
ここで主役となるカボチャ。一口にカボチャ、といっても、アメリカには本当にたくさんの種類&大きさのカボチャがあります。アメリカでハロウィーンの時によく見かけるかぼちゃは皮がオレンジ色のもの。ジャック・オー・ランタンというと、このカボチャのイメージかもしれません。他にもたくさんの種類があって、色の薄いものや、淡いベールをかぶったような優しい色合いのカボチャも。わが家は「シンデレラ・パンプキンズ」と名付けられていた、うっすら白みがかったカボチャをセレクトしました! ちなみに値段は、直径50センチ程のカボチャでおよそ6ドルでした。
スーパーなどにカボチャがたくさん並び始めるころ、子ども服のお店や量販店などにはハロウィーンのためのコスチュームが並び始めます。アメリカのハロウィーンでは、全身をトータルコーディネートして、頭の先からつま先にいたるまで“完全に仮装”する場合が多いようで、お店ではそれを想定して全てセットで販売されているのを多く見かけます。
Q: どんなコスチュームがあるの?
A: まだあんよも上手にできない赤ちゃんにも着ぐるみのようなかわいらしいコスチュームがあったり、小学校に通うくらいの男の子にはスターウォーズのキャラクターになりきる衣装があったり・・・値段もデザインも様々です。そして手にはもらったお菓子を入れるためのバッグを持って。ちなみにわが家の男子は、宇宙飛行士になる予定です。
Q: いつごろ準備するの?
A: 今年初めてハロウィーンに参加する私のお友だちは、9月にはすでに子どものためのコスチュームを購入。公園などで話を聞いていると、そんな人は少なくないようです! 子どもも親も、年に一度のお楽しみ。小学校などある程度大きくなった子どもは、学校でコスチュームが他の人とかぶらないようにあらかじめ打ち合わせしてくるという話も聞きました。
大きなカボチャが手に入ったら、是非ジャック・オー・ランタン作りに挑戦してみましょう!
Q: 誰でもできる?
A: ハロウィーンのためのカボチャは皮が軟らかく、ナイフで簡単に加工することができます。クレヨンなどでカボチャの外側に切り抜きたい顔のデザインを下書きし、へたの周辺を丸く切り抜いて、中のたねなどを全てきれいに取り除いてから、目や鼻、口の部分を切り抜いていきます。
Q: いつごろ作るの?
A: カボチャは生のものを加工するため、ナイフを入れた後は乾燥が進んでしわしわになっていったり、カビが生えたり、痛んだりしやすくなります。良い状態でハロウィーンを迎えるには、ハロウィーン前5日前後に作るのがちょうど良いようです。
Q: カボチャは食べられるの?
A: ハロウィーンのためのカボチャは、基本的には食べません(美味しくない)。中身をくりぬく際に出てきたタネは、乾燥させてトーストして食べる人もいるようですが、それ以外はあくまでも観賞用としてつかいます。
ハロウィーンが近づくと、様々なイベントが行われます。
私がとっても気に入ったのは「The Great Glass Pumpkin Patch」
様々なアーティストが作った個性豊かなガラスのカボチャたちが、カリフォルニアの青空のもと、芝生の上にズラリと並べられます。その数なんと8000以上! ガラス好きにはたまらないイベントです。週末には販売も行われます。年一回、ハロウィーン前に開催(2012年のイベントは終了)。
他にも、公園の遊び仲間が集まり「Potluck Party(ポットラック パーティー)」といって持ち寄りパーティーをして、仮装した子どもたちみんなで写真を撮り楽しんだりします。
一方で、ハロウィーンの「Trick or Treat!」は夜に行うことも多いため、毎年のように悲しい事件が起きてしまっていることも事実。それを防ぎ安全にハロウィーンを楽しむために、セイフストリートが設けられ、決められた場所(通り)に子どもたちが集まって、お菓子をもらったりする場合も増えてきました。子どもたちだけでは行動させないようにしたり、もらったお菓子は大人が一度確認するなどして、安全にハロウィーンを楽しめるよう大人が気をつけてあげましょう。
「The Great Glass Pumpkin Patch」
関嶋 梢 【フリーキャスター】
記事テーマ
それは、パパが待つサンフランシスコへ、一歳児を連れて二人だけの飛行機の旅から始まりました。初めての子育て、初めての飛行機、初めての海外生活…初めてづくしの生活はまさに波乱万丈!子供と過ごす海外生活や海外での“育児”と“育自”についてリポートします!