先日、夫が一年間の任期を終えてアメリカから帰国しました。わが家のアメリカ生活も終了・・・となったわけですが、余韻に浸る間もなくしなければならないことが一つ。それは引越し!!
渡米した時はまだつたい歩きをする程度で、作業中は大人しくおんぶされていた息子ももうすぐ二歳。ママと一緒に遊びたい時は「ち!(こっち)」とここに座れと指をさすし、階段を見つけようものなら自分の足が疲れるまで何度も上り下りを繰り返す(一人では危ないので当然親がアテンド)。あれだけ愛用していたおんぶ紐も、もうかれこれしばらく出番もなく・・・ちょこちょこ動き回る息子を眺めながら、果たしてうまく制御できるのか? 不安な気持ちを抱えたまま、さぁ引越しの日がやってきました。
結論から言うと、我が家はある予想外の出来事により、事前準備の予定が大幅に崩れ、まさにどたばたの引越しとなってしまいました・・・。
「苦労その① 引越し直前に母子ともに風邪をひく」
引越し直前というのは送別会などの予定が立て込み、体も疲れがちで、いざというときに体調を崩す・・・実は結構あるのでは? まさにわが家がそのパターンでした。子どもだけならまだしも、母子共倒れというのは最悪で、引越し準備だけでなく、最後の思い出作りなどの予定もパァに。
「苦労その② 引越し当日は、抱っこ抱っこで働けず」
何とか迎えた引越し当日。最後の荷造りを自分の手でしたかったけれど、夫は仕事、息子が私に「抱っこ抱っこ!」の状態(抱っこ紐は拒否)で全く手を出せず。荷出しのときは海外在住ゆえ、実家の両親などにも当然頼ることも出来ず・・・。業者の人たちにお願いして最後に箱詰めしてもらうも、何がどこに入ったかわからなくなりました。
「苦労その③ ドアを開けっ放しの引越し作業、思ったより寒かった」
そして作業中は玄関ドアを開けっ放し。室内の服装でいたため、数時間にわたる引越し作業ですっかり体が冷え切ってしまった。
「苦労その④ 引越し前後の子どもの食事の支度」
これは、国内の引越しでも大変ですが、海外だとなおのこと! どうしても外食やベビーフードに頼らざるを得なくなります。わが家ではもともと旅行の時などに備えてベビーフードにも慣れさせていた、はずだったのですが・・・味覚の変化か、いざ食べさせようとするといらないと拒絶! 急遽、隣町の日本食レストランまで車を走らせることに・・・。
そんなこんなの経験から、学んだことをまとめてみました。
「コツその① 95%の荷造りは、前日までに終える!」
これができたら、引越しはもうほとんど完了です! 当日は、口頭で指示を出すだけで済む程度まで、荷造りを終えておけたらベスト。引越し作業中は子どものアテンドをするのが精一杯と考えておいた方が良いので、事前にいかに準備できるかがカギといえそうです。本当に子どもは思わぬハプニングをもたらしてくれるので・・・お昼寝や夜に子どもが寝たあとの時間などを有効に使って、かなり余裕を持ってちょこちょこと荷造りをはじめることをオススメします。
「コツその② 引越し直前は、体力温存!」
引越しを無事に終えるための大前提となるのが、家族皆が健康であるということ。意外と引越し直前は予定を詰め込んでしまい、体調を崩さないまでも、疲れ果てた状態で引越し当日を迎えることも多いもの。大人だけの引越しなら何とかなっても、小さな子どもを連れての引越しは、これだと色々なリスクを伴います。直前の時期こそ、あえてゆっくりした時間を持てるようなスケジュールが組めれば理想的。これは引越し直前に母子共に寝込み、予定がめちゃくちゃになってしまった経験者(私)による心からのアドバイスです!
「コツその③ 子連れで外食できるレストランなどを事前リサーチ」
これは荷出しのときも、引越し先でも言えることですが、子どもと一緒に利用できるレストランなどを事前にある程度リサーチしておくと、心配事を一つ減らすことが出来ます。まだ離乳が完了していない場合はベビーフードの準備も十分に。また環境の変化による子どもへのストレスを少しでも軽くするためにも、大好きなおやつや飲み物も十分に用意してあげたいところです。これらは引越し中にぐずったときのご機嫌直しにもなるので、ちょっと手荷物は増えますが十分に準備しておくことをオススメします!
以上、ちょっとした工夫をすることで、子連れでの引越しも驚くほどスムーズに運ぶようになると思います。新たな門出を、家族そろって笑顔で迎えられますように!
関嶋 梢 【フリーキャスター】
記事テーマ
それは、パパが待つサンフランシスコへ、一歳児を連れて二人だけの飛行機の旅から始まりました。初めての子育て、初めての飛行機、初めての海外生活…初めてづくしの生活はまさに波乱万丈!子供と過ごす海外生活や海外での“育児”と“育自”についてリポートします!