アメリカのママ友のお宅におじゃますると、壁や棚一面にたくさんの家族写真が飾られているのをよく目にします。たいていの場合、それらの写真は素敵な額に入れて飾られ、まだお互いのことをよく知らない時でも写真がきっかけとなり家族の話を聞かせてもらえたりと、コミュニケーションを深める意味でもとても大きな役割を果たします。
「自分も家族写真を素敵に飾ってみたい!」
一度でも上記のような経験をするとついそう思うのですが、いざアルバムを開くと、飾るにはくだけ過ぎていたり、あるいは表情やポーズが硬すぎたり・・・
そこで、今回は実際にアメリカで家族写真を撮影! リラックスした家族写真を撮るコツなどを実体験からリポートします。
予約をして出かけたスタジオ。ショッピングセンターの一角にあり、いくつかのブースに分かれていて、撮影時にはカーテンが引かれ、人の目を気にせず撮影できるようになっています。
誰の、どんな写真を撮影するのか、簡単にカウンセリングしてから早速撮影開始。私たちは全員集合の写真と、子どものワンショットを撮影してもらいました。
子どもとの家族写真を撮る場合、基本的にはすべて子どものペースで撮影が進んでいきます。カメラマンの方が慣れた雰囲気でファインダーを覗きながら我が子にむかって話しかけ、子どもの反応に大人も笑顔。決められていたのはおおよその立ち位置だけ。ポーズもその場の雰囲気ですべて自由。終わってみれば、家族全員が見たこともないくらい自然な笑顔の家族写真が完成しました!
写真を撮影する場合にポイントとなるのは、子どものごきげん。
見るもの触るもの聞くものすべてが初めてとなるスタジオで、子どもにリラックスしてもらうためには、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみなどを持参するのもおススメです。できれば予約時間より少し時間にゆとりを持って到着して、その場の雰囲気に子どもを慣れさせてあげると、子どももリラックスして良い表情も出やすくなると思います。
雰囲気に慣れてきたら、スタジオに用意されている小道具などをわたしてみると、いつもと違った新鮮な表情を見せてくれるかもしれません。
集合写真、となるとついついしっかりメイクにきちんとした装い・・・と考えてしまいがちですが、アメリカの家庭に飾られているような、リラックスした雰囲気の家族写真には、そのどちらも必要ありません。
むしろ、普段子どもが気に入って良く着ている洋服や、家族の日常を感じさせるような装いで撮影した方が、より家族のリラックスした雰囲気を出せるうえ、みんなの表情も自然にやわらいでいくように感じます。私はお気に入りのデニムをはいて撮影にのぞみましたよ!
撮影を終えて感じたのは、「家族写真の良し悪しを決めるのは決して洋服やメイクの仕上がりではなく、あくまでも写る人物の表情である」ということです。私は出産前まで、仕事で毎日プロのスタイリストさんやメイクさんのお世話になっていたこともあり、写真となると洋服もメイクもキッチリと準備したくなってしまうほうでしたが、今回あえて“ナチュラル”と“リラックス”をテーマに撮影に臨んだ結果、自分でもびっくりするくらい自然で力のある素敵な家族写真を手に入れることができました。
やはり子どもと接したりコミュニケーションをとっている時のパパやママたちの表情は何よりも優しくて温かく、どんなドレスやメイクよりも強い力で見るものを引きつけるのかもしれません。
こうした写真はアメリカだから撮れるというのではなく、いくつかのポイントを押さえて撮影に臨めば誰でも手に入れることができると思います。家族の記念日に、あるいは来年の年賀状用に、家族の今を自分たちらしく残してみませんか?
関嶋 梢 【フリーキャスター】
記事テーマ
それは、パパが待つサンフランシスコへ、一歳児を連れて二人だけの飛行機の旅から始まりました。初めての子育て、初めての飛行機、初めての海外生活…初めてづくしの生活はまさに波乱万丈!子供と過ごす海外生活や海外での“育児”と“育自”についてリポートします!