一歳のお誕生日が過ぎ、子どもの興味の範囲が広がってくると、何かやらせてみたくなってくるママやパパも多いのでは?
「○○(わが子の名前)は、ボールをけるのがうまそうな足をしてるな!」などと、自分の好きなサッカーを早くもやらせたいわが夫。しかしながら、わが息子はボールに興味を示すより前に、街やテレビなどでふと聞く音楽にのって体を動かすのが大好きに。アメリカでお友だちが出来るきっかけにでもなればという思いもあり、わが家でも一つ習いごとを始めてみることにしました。
Musicのクラス、といっても、本格的に楽器の演奏の仕方を習うものではありません。私たち親子が参加したのは、サンフランシスコ郊外で人気の教室、Peninsula Music Together。
週に一回、一時間ほどのクラスは、オリジナルの歌や楽曲が流れる中で、時に先生の生演奏も加わりながら(私が参加したクラスの先生はバイオリンを演奏)子どもと親が一緒になって、好きなように“楽しむ”時間。様々な曲のリズムに合わせて子どもたちはそれぞれのやり方でリズムをとって踊ったり、ボールやパラシュート、また子ども用の簡単な楽器などを使って遊びます。曲に合わせて使うアイテムは一曲ごとに変わり、子どもたちも飽きることなくあっという間に一時間が過ぎていきます。
まだ保育園や幼稚園に通っていない息子にとっては、初めて同年代のお友だちと集団で過ごす場所。多国籍な親子10組ほどと一緒にプログラムに参加します。とてもシャイなわが息子は、最初は私にしがみついていて、楽しむには程遠い感じでしたが、回数を重ねるにつれて自ら輪の中に入っていけるようになり、心がしっかりと成長しているのを感じることができました!
この他、サンフランシスコ生まれで人気の子ども服ブランドGymboreeも、音楽をはじめ体を動かして遊びながら学ぶPlay&Learnといったクラスを開催しているなど、0歳から参加できるプログラムが様々あり、これに通っているママ友&キッズもいました。
今回は教育というつもりは毛頭なく、同年代のお友だちと遊ぶきっかけになれば・・・との思いで始めました。でも、いざ参加して息子の様子を見ていると、思わぬ発見がたくさん!
例えば、わが息子は「シャイである」というのはすでに感じていたのですが、でもそれは引っ込み思案とは違うという発見。みんながワッとおもちゃに群がるときに息子は周りをじっと見て、観察してから、自分のペースでおもちゃを取りに行く。欲しいもののところにスススッと行って、欲しいものを持ってくる。わが子ながら、なんて冷静! それから、ちゃんと友だちに「どうぞ」っておもちゃや楽器を貸してあげられる優しさがある。まだまだ赤ちゃんを卒業したばかりで家庭以外の世界はよくわかっていない小さな子どもと思っていたけれど、意外にも少しずつ社会性を身につけていることに気付いて、母は感動。
またクラスのあとは、息子が急にそれまでとは違う単語も話すようになったり、おもちゃも違った遊び方をするようになったりして、明らかに心身の成長がぐぐっと進んだようにも感じました。
これは、クラスに出たことで、周りを包む心地よい音楽をはじめ、国籍も人種も性別も年齢もさまざまなお友だちから、五感を通じてたくさんの心地よい刺激を受けることができたためなんだろうと思います。
0歳から2歳という比較的早い時期の習いごとは、特定の技術を磨くというより、その子が“興味を持っていること”や“個性”などをスムーズに見つけるのにとても有効だと思いました。感じるままに表現し行動する年齢なので、その子が何に楽しさを感じているのか、手に取るようにわかります。それをもとにして今後、子どもが楽しく学んでいけるようにヒントを準備してあげられたら・・・
ここサンフランシスコ郊外では、比較的小さいうちから、感性を刺激するようなこうしたクラスに参加して楽しむ親子をたくさん目にします。新米ママにとっても、ママ友ができたりリフレッシュができる貴重な時間! 日本でも、同じではなくとも音楽や体操など様々な教室が行われています。子どももママ・パパもハッピーでいるために、こうしたクラスも選択肢の一つとしておススメです!
サンフランシスコ郊外で人気の教室、Peninsula Music TogetherのHP☆☆☆
関嶋 梢 【フリーキャスター】
記事テーマ
それは、パパが待つサンフランシスコへ、一歳児を連れて二人だけの飛行機の旅から始まりました。初めての子育て、初めての飛行機、初めての海外生活…初めてづくしの生活はまさに波乱万丈!子供と過ごす海外生活や海外での“育児”と“育自”についてリポートします!