秋も深まり、新米のおいしい時期になりました。
今回はそんなごはんをよりおいしく食べるためのカンタン、おいしい、常備菜のご紹介です。
収穫地域にもよりますが、これから旬を迎える大根。
スーパーなどでも葉付きの新鮮な大根を手に入れられる機会が増えてきました。
大根の主役はもちろん根ですが、葉にも栄養がたっぷり。
生の大根葉にはビタミンCが豊富で100グラム中70ミリグラムも! レモンが90ミリグラムですので、その豊富さは明らかですね。(出典:ダイコンの絵本/農文協 ささきひさし編集)
そのほか、鉄分や、カルシウム、体内でビタミンAに変わるカロチンも含まれています。
こんなに栄養豊富な葉っぱを捨ててしまうなんてもったいないですね。しかもおいしいんですから! 必ず活用しましょう!
まず、大根を葉付きで購入した場合はすぐに根と切り分けておくことが大切です。
そのままにしておくと葉が根の水分を吸収してしまい、根の栄養価もさがってしまいます。
切り分けた根は新聞紙やラップに包んで保管。
葉は新鮮なうちに調理したいものですが、すぐに難しい場合は水分が逃げないようにラップで密閉して保管しておけば数日はもちます。
いまとちがい、昔は冬になるとなかなか新鮮な野菜が手に入らなかったため、この葉っぱを干しておいて、冬の間は貴重な緑色野菜として活用したそうです。
また、茹でると鮮やかな緑になり、細かく刻んでおけば料理の彩としても活躍。少し苦味はありますが、癖がなく、なんにでもなじみやすい野菜です。
また、刻んで、細切りした大根と一緒に塩もみしておけば、即席のお漬物としても活躍してくれます。
我が家では葉付き大根を手に入れたら必ずつくる常備菜があります。
それが『大根の葉っぱとじゃこのふりかけ』。大人はもちろん子どもの大好物。
お野菜が苦手・・・・ごはんをあまり食べない・・・おかずを食べない・・・
お子さまの食に関する悩みは様々だと思いますが、ごはんにこのふりかけをかけて食べてもらえば栄養価もたっぷり! 立派なおかずになります。野菜と良質なたんぱく質もとれますので、葉が新鮮なうちにぜひ作ってあげてください。
冷蔵庫に保管しておけば4~5日はもちますよ。
飯塚 悠 【食育指導士 】
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子どもの『ママのごはんおいしい!』は魔法のことば。その言葉で、ママは自然と笑顔になり、それをみたパパも笑顔に・・ 幸せの輪が広がります。なんでも手に入る便利な世の中だからこそ、手作りに目をむけましょう。子どもと一緒にできる日本の伝統的な発酵食や乾物料理、季節料理などの体験記とともに手作りのワンポイントを紹介。