前回のお月見団子スープお楽しみいただけましたでしょうか。
前回に続き、今回はお月見食第二弾! 里芋料理のご紹介です。
里芋の歴史をご存知でしょうか。
日本に伝わったのは稲より早く、縄文時代から親しまれてきた食材です。日本の食文化の中でも、古くからお正月や十五夜などの儀礼食に欠かせない食材で、『ハレ』の食べ物と言われています。
お正月のおせち料理に使われる、八つ頭なども有名ですね。
中秋の名月はイモの収穫期の頃と重なるため、その収穫に感謝し、お月見団子と共に里芋をお供えする風習があります。それゆえ『芋名月』とも呼ばれます。
先日、3歳10ヵ月になる息子に『里芋って知ってる?』という質問をしたら、『知ってるよ!ちょっとぬるっとしてて白くてお団子みたいなお芋でしょ!』という答えが返ってきました。
種類にもよりますが、小芋の品種で多く出回っている土垂れや石川早生などは、皮を剥くとたしかにお団子のような形をしています。
そんなことからも、里芋は昔からお供えものとして用いられたのかもしれませんね。
子どもの感性はとても純粋で、時に親のほうが教えられることがあります。食材の歴史や味、形などについても、本を見たり、お買いものの際に親子で会話しながら、食の世界を広げていってくださいね。
里芋の皮むきで苦労される方は多いのではないでしょうか?
里芋にはぬめり成分が含まれるため、手がかゆくなったり、滑ったり。
また、小さいお芋だと、皮を剥いていたら身がなくなっちゃう・・・なんてことも。
煮物の場合、先に厚く皮を剥いて水から煮るのが一般的ですが、今回は先に軽くゆでて皮を剥いたあとに煮る方法をご提案。特に小さいお芋の場合は皮むきのストレスが軽減されておすすめです。
まず、泥を洗った里芋を水から10分~12分茹で、冷水にあけます。(里芋のサイズにもよりますが、茹ですぎないのがポイントです)
そうすると、まるで茹で卵の殻を剥くように、クルンっといとも簡単に皮がむけます。
まるで本当のお団子のようですね。
さて、この里芋ちゃん、どう調理していきましょう。
家庭料理講師 easy kitchen 講師 鈴木真理先生をお招きして、地域で定期的にお料理教室を開催しています。
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飯塚 悠 【食育指導士 】
記事テーマ
子どもの『ママのごはんおいしい!』は魔法のことば。その言葉で、ママは自然と笑顔になり、それをみたパパも笑顔に・・ 幸せの輪が広がります。なんでも手に入る便利な世の中だからこそ、手作りに目をむけましょう。子どもと一緒にできる日本の伝統的な発酵食や乾物料理、季節料理などの体験記とともに手作りのワンポイントを紹介。