9月になりました! もうしばらく残暑が続きますが、朝夕はずいぶん涼しくなり、日が沈むのも少しずつ早くなってきましたね。
9月の行事といえば、中秋の名月(十五夜・お月見)がありますね。
中国では陰暦の8月15日ごろ(新暦では9月15日ごろ)を秋の季節のまんなか、
という意味で中秋と呼び、この時期には古くからお月見の風習がありました。
その風習が平安時代に日本に渡ってきたとされ、江戸時代にはイモの収穫期とかさなるため、イモやススキなどをそなえ、満月がのぼるのをむかえたそうです。
さて、十五夜ということは15日が満月!?
決してそういうわけではありません。
月の満ち欠けは年によってちがいますので、15日ごろが目安ということになるのですが、今年は少し遅く9月30日が満月の日です。
満月の日にこだわる必要はありませんが、この時期お庭やベランダにでてまーるい月を見ながらお子様と月のなかのうさぎ探しをしてみるのはいかがでしょう。
さて、十五夜といえば、お月見団子。
みなさんは小さいころお月見団子を作ってお供えしていましたか?
私は毎年ではなかったですが、母と一緒につくってお供えしていたことを覚えています。
子どもにとって親と何か一緒にした経験、初めてした経験は必ず記憶にのこります。
そしてその経験を次の世代につないでいきたい・・・そう思うもの。
だから家事やお仕事で忙しい毎日ですが、お正月やクリスマスだけでなく、日本の伝統行事の時にはささやかでも、その家庭らしい行事の楽しみ方をしてほしいと思います。
お供え団子を家庭で作るには、白玉粉やだんご粉を使うのがお手軽で簡単。
でも、小さいお子様には、だんご粉のもちっと重い食感よりも、白玉粉でつくるおもちのほうが少し軽くて食べやすいかもしれません。
今回はお供えだけでなく、食事の中で楽しめる新しいお月見食をご提案!
とても簡単でお子様と一緒に作れますし、また目でも楽しめる一品ですので
是非作ってみてくださいね☆
★材料★(四人分)
かぼちゃ白玉
・白玉粉 100g
・かぼちゃ 60g
・お水 60ml~100ml(かぼちゃの水分によって調整)
スープの材料
・コンソメスープの素 1個
・塩 小さじ1/2
・酒 大さじ1
・しょうゆ 少々
・おくら 4~5本
・にんじん1/3本(野菜はお好みで)
・卵 1個
・水溶き片栗粉 少々
①かぼちゃは種と皮をとり、蒸すかレンジであたためる。
②マッシャ―を使い、つぶし、粗熱が取れたら白玉粉とお水を加え、よくこねて耳たぶ程度の厚さにする。
③沸いたお鍋の中に小さく丸めたかぼちゃ白玉を入れ、自然と浮き上がってきたら(1~2分程度)氷水にあけ、水気をきっておく。
④オクラはいたずりしたあとに軽くゆで、ヘタの固い部分をとり、一センチ程度の厚さにきる。
⑤その他野菜は適当なサイズに(今回人参を星型で型ぬきしましたがこちらはお時間のあるときに♪)。
⑥沸騰したお湯の中にコンソメスープの素、酒、塩をいれ、軽く塩ずりしてゆでたおくら、③で作ったかぼちゃ白玉を入れる。お醤油はお好みで。
⑤水溶き片栗粉を入れ、仕上げによく溶いた卵を混ぜながら入れて卵がふんわりしたらできあがり!
かぼちゃ白玉は月を、おくらはお星さまを、卵は雲をイメージしてつくりました。
お子様好みのやさしいお味、目でも楽しめるところがポイントです!
また、白玉入りなのでお腹にもたまります。
今回はお子様お手伝いポイントがたくさんあります。とくにこねる作業やまるめる作業はお子様が大好き! 形や大きさにこだわらず自由につくらせてあげましょうね。
また、白玉が浮いてくるところもお子様のツボポイント! きっと、あがってくるのをじっとまっていますよ。
みなさんの家庭でたのしくお料理しながらお月見を楽しめることを祈っています★★
飯塚 悠 【食育指導士 】
記事テーマ
子どもの『ママのごはんおいしい!』は魔法のことば。その言葉で、ママは自然と笑顔になり、それをみたパパも笑顔に・・ 幸せの輪が広がります。なんでも手に入る便利な世の中だからこそ、手作りに目をむけましょう。子どもと一緒にできる日本の伝統的な発酵食や乾物料理、季節料理などの体験記とともに手作りのワンポイントを紹介。