暦のうえでは春ですが、まだまだ寒い日が続きますね。
以前“まごわやさしい”をご紹介しました。(前々回の記事)
体や頭にいい食材を称した“まごわやさしい”ですが、今回はその中でも“さ=さかな”に注目です。
みなさんお魚は積極的に摂っていますか!?
魚は体にいい、とわかっていてもなんとなく面倒そう、種類が多くて、その素材に適した調理法がわかりにくい・・・そんなお声を聞きます。
焼く、煮る、蒸す、お鍋・・・は定番ですが、今回は手軽にできてお子様の大好きな常備菜づくりをご提案!
簡単な工程でお子様でもお手伝いしやすいところもポイントです。
ぜひ休日や、すこし余裕のある日に、常備菜づくりにチャレンジして、日々の食卓にお魚を摂る習慣づくりをしてください♪
お魚にも旬があります。
地域差や、今は海外からの輸入に頼るものも多く、季節を感じにくいのはたしかですが、知識として知っておきたいものです。
カツオなら春の初鰹、秋の戻り鰹、シマアジ(島鯵)なら夏、サンマ(秋刀魚)はもちろん秋、ブリ(鰤)やアンコウ(鮟鱇)などは冬の代表のお魚になります。
まだ漢字の読めないお子様でも、視覚や経験によって、お魚の名前や顔、風貌を覚えることはできます。
3~4歳ごろから買い物に行くときや、お料理をするとき、このお魚はなーに?この漢字は何て読む?など、クイズをだしてあげるとお子様も喜んで覚えます。
日々の会話の中でそんなクイズを楽しみながら、親も子も一緒に食育できるといいですね。食育しながら漢字も一緒に覚えられる♪一石二鳥です!!
さて、冬になるとお鍋や湯豆腐の定番で使われるタラ(鱈)。
離乳期から使える食材ですね。淡泊な味わいが魅力で、世界中で食べられている魚です。
日本では、北海道周辺、日本海側では島根、太平洋側では茨城まで生息しているといわれています。
脂肪分が少なく低カロリーでダイエット食材にも最適です。また、消化、吸収が良いので、体調のすぐれないときの食事に向いています。
さて、今回はこのタラ(鱈)を使って、お子様の喜ぶ常備菜づくりをしましょう♪
もうすぐひな祭り。ひな祭りのごちそうといえば、ちらし寿司ですね。
色とりどりのお寿司はお子様も好んで食べるごちそうのひとつではないでしょうか。
中でも仕上げのさくらでんぶはお子様の好きなピンク色で、ふんわり甘いお味。
好物のお子様もたくさんいらっしゃると思います。
今年はでんぶから手作りしてみませんか♪
桜色・・・、とはちょっと違うかもしれませんが、鱈の風味が残るふんわりした自家製でんぶは意外と簡単に作れますよ!
市販のものに比べてお砂糖も控えめですので、安心してお子様に食べさせてあげられますよ。
☆材料
マダラ 3切れ(250g位)
砂糖 大匙3~4
酒 大匙1
醤油 大匙1
☆作り方
①タラは小匙1程度の塩(分量外)を入れた湯で2~3分、身が白くなるまでしっかり茹でます。
②茹であがったタラはざるにあげ、よく冷めたらキッチンペーパーなどで水気をしっかりとり、皮、骨、血合いを取り除きます。
③②のタラをすり鉢にあけ、身をほぐすようにすります。フードプロセッサーやスティックミキサーがある場合はそちらを使うと簡単です。
④細かくなったタラをフライパンにあけ、砂糖、酒、醤油を加え、水分がなくなるまでしっかり中火で炒ります。このとき、身をさらにほぐすためお箸を四本つなげたものを使って焦げ付かないように絶えず混ぜます。
⑤水分がなくなってきたら弱火でさらに水分を飛ばしてできあがり♪
※タラの風味が残るようにしてあります。臭みをしっかり取りたいという場合は、②で茹であがったあと冷水にさらしてください。
※どうしてももっとピンクに・・・という場合は微量の食紅で色づけすることも可能ですが、できるだけ無添加を心がけ、自然の色を覚えてもらうようにしましょう♪
参考文献:高橋書店/からだにおいしい魚の便利帳
高橋書店/全国お魚マップ&万能レシピ
飯塚 悠 【食育指導士 】
記事テーマ
子どもの『ママのごはんおいしい!』は魔法のことば。その言葉で、ママは自然と笑顔になり、それをみたパパも笑顔に・・ 幸せの輪が広がります。なんでも手に入る便利な世の中だからこそ、手作りに目をむけましょう。子どもと一緒にできる日本の伝統的な発酵食や乾物料理、季節料理などの体験記とともに手作りのワンポイントを紹介。