2月になりました。あともう少しでバレンタインデー♡
巷には、チョコレートが氾濫中。
そして最近は友チョコも差し上げなければいけない世の風潮。
用意するママも、楽しいけれど、正直…大変ですよね。
チョコレートたっぷりのお菓子はパパがよそから頂いてきてくれるかもしれないし、お子様にはちょっと刺激が強いかもしれません。
そこで今回は、一度に沢山できますよ、オールシーズン使えますよ、生地も冷蔵庫で一週間もつのであとは焼くだけができますよ、と3拍子そろった、アメリカのママが焼いてくれたような柔らかタイプのチョコチップ・クッキーをご紹介いたします。
Soft やわらかい、なめらかな
Chewy かむ必要のある、こしのある、歯応えのある
日本のクッキーは、水分が少なめのカリッ、サクッとしたタイプが主流になっていますが、アメリカのチョコチップクッキーはしっとり、ねっとり、やわらかい。
でも程よいかみごたえがあって、食べた感があるので食べ終わったときの満足度が高い気がします。
その差の秘訣は 「焼き時間♪」
今までの感覚で普通に焼くと、残念ながら失敗の巻!
涙と共に終わってしまいます。
「え?もうちょっとよね?」 「え?もうちょっと焼きたいよ・・・」の気持ちをぐ~っと飲み込んで、まずはどうぞ、指定の時間通りに焼いてみてください。
SoftでChewyなクッキーにきっと出会えると思います。
__材料(8cmの大きさ、15個分)__________
無塩バター (薄く切りながら計量) 110g
(室温に戻してやわらかくしておく)(☆
1)グラニュー糖(☆ 2) 50g
三温糖(☆
2) 110g卵(室温) 1個
バニラエッセンス 7滴
小麦粉 90g
強力粉 80g
重曹(☆
3) 小匙1/2ベーキングパウダー(☆
3) 小匙1/2塩 2つまみ
インスタントコーヒー・粉末 小匙2
チョコチップ(クーベルチュールがお勧めです) 70g
飾り用チョコチップ お好みで
______________________________________________________
☆1 指で押してスッと入るぐらい、 ゴムべらで混ぜるとマヨネーズぐらいの固さ
☆2 お砂糖は必ず2種類使ってください、組み合わせることによって独特の食感が生まれます
☆3 どちらも膨張剤ですが、役割が違います。重曹は横に、ベーキングパウダーは縦に広がります。もとの大きさよりかなり広がるので、焼くときは生地と生地との隙間を充分にあけてくださいね。
___________________________________________
__作り方_________________
①大きなボールをはかりにのせ、バターを5㎜位の厚さに切りながら計量する。(この方が早く室温に戻ります)
バターをマヨネーズ状になるまでゴムベラでよく練り、柔らかくなってきたら泡だて器でさらによく混ぜる。2種類の砂糖を加えさらに撹拌。ふわっと白っぽくなるまで。
②室温に戻した卵とバニラエッセンスを加え 泡だて器のままよく混ぜる。
③粉類、塩をふるいにかけながら②に加え、チョコチップも加える。ゴムべらにかえ、全体がまとまるまで混ぜる。
④天板にオーブンシートを敷き、2つのスプーンを使って生地を丸くして乗せる(約35g・直径4~5cm・高さ3~4cm)。
さて、ここまではとても簡単ですよね? お子さんにも手伝ってもらいましょう。
じつはここから先が今日のポイントです。
さらに続きます♪
さて、生地のボールができました。まずは生地を、6cmぐらいの間隔をあけてオーブンシートの上におきましょう。
生地の上にチョコチップを適宜、飾り用にのせます。焼きあがった時、表面にチョコがいっぱい乗っていて、美味しそうに見えますよ。
⑤
オーブンを180度にセットして、「しっかりと庫内が温まったら」「10分」焼きます。
甘くていい香りがお部屋に漂ってきました。
期待を込めて、さあ♡
オーブンから出した生地を見ると…あれれ?
「半生」
です!もう少しよく見てみると、オーブンシートに接している部分とクッキーの縁は、きれいな焼き色がついている事でしょう。
さあ、実はこれが完了の合図なのです。
試しにスプーンで表面を触るとフニャフニャというより、グニャグニャ。
ダメダメ、もう一度オーブンに入れよう!と思うはずです。
でもそこは、半生の状態をひたすら「がまん」して、天板の上にのせてたまま1時間ほど冷ましましょう。
さて、しっかりと冷めましたか?
目安はチョコもしっかりと冷えて固まっている状態。
心配だった生地はしまってきて、半生だと思っていた部分もちょうどいい硬さにしまってきているはずです。
(お手持ちのオーブンの癖や庫内の大きさ、入れる天板の数などによって、上記の時間では、それでも柔らかすぎ、焼きすぎといった場合も出てくるかもしれません。その際には「プラスマイナス2分」の時間調整をしてみてください。)
この生地はプラス2分の12分で焼くと、日本流。
カリッ、サクッの普通のチョコチップクッキーとなります。
お味はもちろんどちらも美味しい♡
でもせっかくなのでオーブンから出すタイミングだけをしっかりマスターすれば、人に差し上げたときに「あれ?これとってもおいしい!」という、買ってきたようなクッキーになるのです。
お写真と文章だけでお伝えするのは難しいのですが、プラスマイナス2分の世界です。
どうぞチャレンジしてみてくださいね。
一度オーブンとのコツをつかんでしまえば、生地づくりはとても簡単。お子様とご一緒に作れます。
そして中身はチョコチップに限らず、レーズン、オートミール、カシューナッツなど自由自在。
細かく書きましたが、気分は大らかに♡
多少の失敗や生地の飛び散りなども、笑いながら楽しむぐらいの余裕をもってトライしてみてください♡
だって、アメリカのお母さんが作るんですもの。
お菓子も人生も、楽しみながらのtrial and error
かもしれませんね。
どうぞ素敵なバレンタインデーをお過ごしください♡
山下 久美子 【お菓子教室 Sugar Box Studio主宰】
記事テーマ
「初めて作ったお菓子」その思い出は皆さんの心の奥底に優しく大切に仕舞われていませんか?私達の子供も初めてお菓子を作った時のわくわく!ドキドキ!そしてお菓子を囲んでいる家族の優しい笑顔をいつまでも覚えていてくれるかもしれませんよね。「チチンプイプイおいしくなあれ!」ママとお子さんに倖せの魔法がかかるお菓子作りのアイデイアをお伝えします!