春めいた日が増えてまいりました。まだまだ寒い日もあるけれど、気分は早くも春ですね。
スーパーにも、春の素材が出始めてきました。
クリスマス時期にはあんなに高かったいちごも、日ごとにお値段が下がってお求め安くなってきています。
コロンとかわいい山積みのいちごを八百屋さんで見かけたら…♪
今日はお子さん一緒に、美味しい手作りのコンフィチュールを作ってみませんか?
~confiture・コンフィチュール~
響きが軽やかで、口に出すだけで気持ちも華やぎますよね。
フランス語でジャムに当たる言葉です。
ジャムはお砂糖を加えて原型がなくなるまでしっかりと煮込みますが、コンフィチュールは生のフルーツのフレッシュさとジャムの保存性の両方の良さを兼ね備えています。
ルビーのようにきらきらとしたシロップが本当に美しいコンフィチュール。
ちょっぴり早い春を感じながら心軽やかに作ってみましょう♫
コンフィチュールの最大のお楽しみは、ルビーのようにきらきらと光る透明感のあるいちごシロップ。
そのシロップの中に、軽めに火を通したいちごが浮かんでいるように作ります。
今回の秘密のお話はお砂糖です。
レシピでは精製度の高いグラニュー糖を使っています。
グラニュー糖を使うことによって、ガラスの瓶を通して向こうの景色まで見えてしまいそうな綺麗な透明シロップが出来上がります。
「うーん、グラニュー糖、我が家には無いなあ…。」
そんなお宅だったら、お次の候補は上白糖。
もちろん、三温糖やキビ砂糖でも同じように作れます。
「お砂糖の種類によって透明感が変わってくる。」
そのことだけ覚えておけばプレゼント用にはこちらのお砂糖、日々お家で頂くときには普段使いのお砂糖を…そうやって作りかえることができるというのも手作りならでの強みですよね。
お砂糖を選んだら、いちご全体にまんべんなくふりかけて、あれば香りづけにちょっぴりバニラビーンズも入れて一晩おいておきましょう。
砂糖の浸透圧効果で、朝になったらきれいな透明ジュースが、いちごからたっぷりと出てきています。
レモンを少々絞って酸味を付けたら、他には一切水分を加えずこのジュースでさっといちごを煮ていきます。
たちまちキッチンにふわ~っと甘いいちごの香りが広がって、生で頂くいちごとはまた違う「春の楽しみ方」♪
では…一緒に作って参りましょう♪
__材料______________________
いちご 1パック(小粒)(大きな場合は1/2に
カットしましょう)
グラニュー糖 イチゴの総量の1/4~1/3 量
(今回はパフェ用としてアイスクリーム
と一緒に頂くので1/4量と甘さ控えめ
に。ジャムとしてお使いになる時は
1/3量で。お好みにより調整してください)
レモン汁 少々
バニラ棒 1/4本 (あればで構いません)
__作り方___________________
①いちごを水洗いしヘタを取る。蓋付きの密閉容器に入れ、重さを計量する。
②イチゴの総量の1/4量のグラニュー糖をいちごの上にふりかけ、蓋をし、タッパーを上下に振ってグラニュー糖を全体に絡める。
あればバニラのさやに切れ目を入れ観音開きにし、ナイフの背で種をこそげ落とし、バニラのさやと共にいちごに加えておく。
③そのまま一晩おく。
④朝になって見てみると、きれいな色のジュースがたっぷりと出てきていると思います。
レモン汁を少々加え酸味を補ったら、ホーローかステンレスなど酸に強い鍋に入れ強火にかける。
一煮立ちしたら中火におとし、あくをきれいに取りのぞきながら5分煮る。
⑤長期保存する場合は、耐熱保存容器を煮沸しペーパータオルで水けをふきとる。
コンフィチュールが熱いうちに容器の8.5分目まで入れ、蓋を締めたらすぐに伏せておく。こうすることによって殺菌ができます。
また写真のWeck社製の容器を使用する場合は、容器にコンフィチュールを入れゴムを挟み、パッキングしてからお湯の中に入れて煮沸していきます。(詳しくはそれぞれのメーカーのHPをご覧くださいね)
市販のアイスクリームをグラスに盛り付け、間にコンフィチュールを入れましょう。
シロップが程よくアイスに絡まり極上の美味しさです。
余力があれば、トッピングにはフレッシュいちごと生クリーム。
お家で簡単、贅沢な春のイチゴパフェの出来上がりです。
多めに作っておけば、ヨーグルトにかけたり、パンケーキ、クレープにと…なんにでもあいますよね♪
我が家では、これを作ると春が来た♪という気持ちになるいちごのコンフィチュール。
皆さんのご家庭でも春を感じて、楽しんでいただけたらなと思います。
寒い日々もあともうちょっと。早く本当の春が来るといいですね♪
山下 久美子 【お菓子教室 Sugar Box Studio主宰】
記事テーマ
「初めて作ったお菓子」その思い出は皆さんの心の奥底に優しく大切に仕舞われていませんか?私達の子供も初めてお菓子を作った時のわくわく!ドキドキ!そしてお菓子を囲んでいる家族の優しい笑顔をいつまでも覚えていてくれるかもしれませんよね。「チチンプイプイおいしくなあれ!」ママとお子さんに倖せの魔法がかかるお菓子作りのアイデイアをお伝えします!