イギリスのお菓子「トライフル」。
器の中にカスタードクリームやフルーツ、スポンジケーキ、生クリームなどをだんだんに重ねながら作っていくお菓子ですが、このトライフルの意味をみなさま、ご存知ですか?
「つまらない~」「ささいな~」「ちょっとした~」なんていうちょっとひどい意味なんですよ(笑)
こんなに美味しいもののオンパレード状態なのに、なぜそんな意味になってしまったのかというと、お台所にあるちょっと固くなったスポンジ、余りもののフルーツやクリーム、お酒など、ありあわせのものを全部のせて作るからだとか。
でも私には「材料のひとつひとつはつまらないものかもしれないけれど、個性の違うみんなが合わさるとこーんなにおいしいのよ!」という意味のお菓子という気がします。
冷蔵庫に卵黄が一個余ってる、あらら食べかけのカステラも、バナナもそろそろ食べきらないとなあ…
なんて時に、困った残りものがとっておきのデザートに大変身してくれるトライフル!
さあ、冷蔵庫の中に何かないかなあ…なんていつもとはちょっと違う気持ちで残りものを探しをしてみませんか?
もうつまらないものなんて・・・言わせませんよ♪
―材料(3~4人分)(今回は直径12㎝、高さ13㎝のガラスの容器1個分)―
スポンジケーキ 市販のもの、カステラ、フィンガービスケット、
手作りのスポンジ、シフォンケーキなど適宜
生クリーム 200cc(乳脂肪分30%台のものが軽くてお勧めです)
グラニュー糖 24g
お好みのフルーツ 適宜(今回はバナナ2本、ブルーベリー少々)
お好みのシリアル 適宜
カスタードクリーム・・・・・グラニュー糖 30g
小麦粉 10g
牛乳 150cc
卵黄 1個
キャラメルソース・・・・・・グラニュー糖 50g
水 小さじ1/2
生クリーム 70g
今回はレンジでカスタードクリームを作っていきましょう。
ご自宅でカスタードクリームを作ると焦げちゃった、だまになっちゃった、出来上がりのタイミングがわからない、卵くさい…など失敗する方、多いですよね。
なぜこういう事が起こるのかというと、お菓子やさんでは卵黄12個、24個~などクリームのもとを大量に鍋に入れ火を通していくのでアタリが柔らかく、ゆっくりと温度も上昇していくため焦げづらいのです。
対して、卵黄1~2個でカスタードを作ろうとすると、卵が少量なのであっという間に火が通ってしまい、焦げつきなどのトラブルが発生します。
ですので量が少ない場合はレンジでチン♪方式!
絶対に失敗しないカスタードを作りましょう。
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①まずは耐熱容器にグラニュー糖と小麦粉をふるって入れ、小さな泡だて器でよく混ぜておく。
②この②番が一番のポイント♪牛乳の加え方になります。分量の牛乳を大匙に一杯とり①に加えます。必ず「一杯分」だけですよ。
③②を泡だて器でよくよく「練ります」。この練るという作業、泡だて器で生地の表面だけをかき回すのではなく、耐熱容器の下、横にずっと泡だて器が触れている状態でぐるぐるとかきまぜ練っていきます。だまがなくなるまで。だまが少しでもこの時点で残っていると後から直すことはできません。ここが一番重要という所以です。
④だまがなくなれば後は簡単♪ 卵黄を加えて同じように練ったら、残りの牛乳を2回に分けて加え、よく混ぜます。
⑤だまなどがないか、一度こします。
⑥ラップなどで蓋を「しない」で、電子レンジに入れ、600wで3分。途中2回ほど取り出して泡だて器でよく混ぜる。
⑦出来上がったらすぐにラップで表面をぴっちりと覆い、氷水で冷やす。これは空気に当たって膜ができないようにするためです。
大きな透明のボールやガラスの器に入れると、見た目が華やかなのでパーティ-にもピッタリのデザートになりますね。
小さなグラスで小分けに作れば、ちょっとした日々のおやつにもちょうどいい。
今回写真で使用している器、実はインテリアショップで売られていたポプリ入れなんですよ。
蓋もついているので冷蔵庫にもそのまま入れられたり、使わない時はインテリアとしてリビングに出しておいても重宝します。
今回のレシピは通年利用できるレシピをと思ってバナナをメインにしてみましたが、何を入れても美味しいんです♪
イチゴの季節には以前お伝えしたコンフィチュールと生のいちごをたっぷり入れれば見た目にも愛らしいトライフルの出来上がり。
アイスクリームの入っていないパフェ気分で楽しんで作ってみてくださいね。
そして、最後に…デコレーションの苦手なママにはこんなバースデーケーキはいかがでしょう?
といってもロウソクを立てただけなんですけどね(笑)
何を入れても、何をしても、どうしたっておいしいトライフル。
どうぞご自由な発想でお試しくださいね。
山下 久美子 【お菓子教室 Sugar Box Studio主宰】
記事テーマ
「初めて作ったお菓子」その思い出は皆さんの心の奥底に優しく大切に仕舞われていませんか?私達の子供も初めてお菓子を作った時のわくわく!ドキドキ!そしてお菓子を囲んでいる家族の優しい笑顔をいつまでも覚えていてくれるかもしれませんよね。「チチンプイプイおいしくなあれ!」ママとお子さんに倖せの魔法がかかるお菓子作りのアイデイアをお伝えします!