生水が飲めない国では水分補給という役割があるくらい、紅茶には殺菌力があります。ですから、外出後や喉が痛い時に紅茶でうがいをすると、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防が期待できると言われています。既に習慣にされている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 風味が落ちてしまった茶葉や、紅茶をいれてから時間がたち冷めてしまった、いわゆる「出がらしの紅茶」などを利用すると、無駄がありません。
緑茶に含まれるカテキンは紅茶にする際の発酵過程で「テアフラビン」と呼ばれる成分に変化します。近年の研究では「テアフラビン」にはインフルエンザの感染力を弱める働きがあるということが明らかになりました。
例えば、インフルエンザに感染してしまった人が、定期的に紅茶を飲むことで、口腔内でウィルスの感染力を失わせ、結果、飛沫感染が防げるというものです。集団感染による学級閉鎖をしないで済むと推測されています。
カフェインが気になる方は、薄めにして少量をこまめに飲むようにしましょう。レモンや砂糖は影響がありませんが、ミルクは控えましょう。
1995年に「べにふうき」という紅茶用に交配した国産品種が誕生しました。この紅茶は味がよく、近年、紅茶好きの間でブームになっています。これを発酵させず、緑茶として製造すると、花粉症に対する緩和効果があると言われています。
お茶の成分のポリフェノールの一種であるメチル化カテキンには抗アレルギー作用があります。摂取開始時期ですが、季節性アレルギー性鼻炎の場合、杉花粉が飛散する1ヵ月半前位から飲み始めると良いそうです。
この「べにふうき」のお茶は、リーフ、ティーバッグ以外に、粉末やペットボトルなどもあるので、習慣にしてみましょう。
国内の各地にべにふうきの茶畑があります。
出典元:野菜茶業研究所;べにふうき緑茶の研究情報 農研機構のサイトより
紅茶については、まだまだ明らかになっていないことが沢山ありますが、近年、ますます研究が進んでいます。ほんの数例を挙げてみました。
①紅茶にはフッ素が含まれているので甘い物を食べる時に一緒に摂ると虫歯になりにくい。
②脂肪を分解する効果があるので、ダイエット中に摂る水分としておすすめ。
③アミノ酸が豊富なので、スポーツドリンクとしても向いている。
などなど、日々の健康をサポートしてくれることでしょう。
明らかに症状が出て辛い時は、病院に行くことをお勧めしますが、妊娠中や授乳中に少しでも緩和させたい時などに試す価値はありそうですね。効果ばかりに振り回されず、おいしい紅茶を沢山飲んでリラックスして、健康で過ごすことができたら良いですね。
川崎、横浜で月1ペースで通える紅茶教室を開催しています。お子様連れのお母様も安心して通えます。
また出張レッスンなども開催し、地域の皆様に紅茶の魅力を伝えています。
おいしい紅茶でおもてなししてみませんか?
小澤 舞子 【ティーインストラクター】
記事テーマ
サロン・ド・テで優雅にティータイム・・・なんて、子育て中のママには夢の話。でも、自分で美味しい紅茶をいれることができれば、ほんのわずかな時間でもリラックスできるはずです。お客様やお友達に自信をもってお出しできる美味しいいれ方、産地別おすすめの飲み方、子どもも喜ぶアレンジティーなど、紅茶が飲みたくなるような情報をお届けします。