みなさんに沢山の紅茶時間を楽しんでもらえるようにこのコラムを書いていますが、今月はおすすめの「英国菓子」について紹介します。イギリス人は一日に何度もティータイムをすると言われていますが、その時には紅茶と一緒にどんなお菓子を食べていると思いますか? ティータイムに食べるお菓子の定番は「ビスケット」です。ちなみにクッキーもイギリスでは「ビスケット」の名称になります。
古くからイギリスの家庭で愛されている菓子の中から、国内でも手に入り易い物を紹介したいと思います。
紅茶に合うイギリス菓子と言えば「スコーン」と言うくらいにアフタヌーンティーにも必ず登場するお菓子です。イギリスでは、スコーンとミルクティーのセットをクリームティーと言い、ティールームで人気のメニューです。お菓子の名前の由来は諸説ありますが、スコットランド王の戴冠式に使われていたイスの形に似ていると言う説があります。自宅でも簡単に作ることができるので、お母さんが子どもに教える最初のお菓子とも言われます。横2つに割って、ジャムとクロテッドクリームをたっぷり塗って食べましょう。中沢のクロテッドクリームはスーパーなどでよく見かけます。
フワフワでほんのり甘いスコーン。丸い形がイギリス式です。(「べノア」のもの)
焼菓子には、一般的に「砂糖、小麦粉・バター」などが入っています。砂糖の甘さ、粉物の粉っぽさやパサパサ感、バターなどの乳脂肪分の脂っぽさをバランスよくなるように配合し、混ぜ合わせて、焼き上げるとおいしいお菓子になります。いくらおいしくてもこれだけ食べ続けていると、喉が渇きますよね。その時に、水分としての紅茶が必要になるのですが、紅茶の中の「タンニン」と言う渋味の成分が口の中のお菓子をすっきりと流してくれるのです。お腹の中でも、タンニンは脂肪を分解してくれます。この循環でいくらでもお菓子を食べられてしまいます。紅茶の繊細な香りはお菓子の香りを邪魔しませんし、味の相性が良いだけでなく、機能的にも紅茶が優れているのです。
紅茶が美味しいこれからの季節、お菓子と一緒に楽しいティータイムをお過ごし下さい。
参考文献:イギリス菓子図鑑(羽根 則子著)誠文堂新光社
川崎、横浜で月1ペースで通える紅茶教室を開催しています。お子様連れのお母様も安心して通えます。また出張レッスンなども開催し、地域の皆様に紅茶の魅力を伝えています。おいしい紅茶でおもてなししてみませんか?
小澤 舞子 【ティーインストラクター】
記事テーマ
サロン・ド・テで優雅にティータイム・・・なんて、子育て中のママには夢の話。でも、自分で美味しい紅茶をいれることができれば、ほんのわずかな時間でもリラックスできるはずです。お客様やお友達に自信をもってお出しできる美味しいいれ方、産地別おすすめの飲み方、子どもも喜ぶアレンジティーなど、紅茶が飲みたくなるような情報をお届けします。