色や味は馴染みがあるのに、意外と知られていない「ディンブラ」についてご紹介します。ディンブラ地方は、スリランカの南西部の高地に位置してる広大な紅茶の産地です。セイロンティーの回でもお話ししましたが、ハイグロウンティー(高地産茶)に区分されます。1年を通して安定した量が生産されますが、特においしいとされるクオリティーシーズンは乾期にあたる1~3月です。
ブレンドにもよく使われています。リーフティーとして売られている茶葉のサイズは、細かいBOP(ブロークンオレンジペコー)タイプが多く出回っています。
ディンブラ産の紅茶は、みなさんがイメージする紅茶の色に近いのではないでしょうか?
水色(すいしょく)はオレンジ掛かった鮮紅色で、色合いも濃く、透明感があります。
味はウバに近いものの、比較的マイルドです。ブリスクと表現される渋みは飲んだ後、爽快感があり喉がすっきりします。
飲み方は、ストレート向きですが、ミルクティーやアレンジティーなど、様々な楽しみ方ができます。家にストックしておけば、ご家族との団らんなど、色々なシーンで活躍することでしょう。毎日楽しむのにぴったりな紅茶です。
食べ合わせも幅が広く、サンドウィッチのような軽食から、クッキーなどの焼菓子などにも合うでしょう。
最後に、ディンブラにピッタリな簡単アレンジティーをご紹介します。スリランカでは季節を問わず、ミルクティーと同じくらい普通に飲まれている「ジンジャーティー」です。
≪ジンジャーティー(2杯分)のいれ方≫
茶葉(ディンブラ)・・・5g
水・・・約320cc
生姜・・・小片
グラニュー糖・・・ティースプーン4杯
1、湯通ししたティーポットに茶葉とスライスした生姜の小片を入れ、熱湯を注ぐ。(蒸らし時間は3分弱)
2、ティーカップに注ぎ分けて、グラニュー糖をティースプーン2杯分ずつ入れ、混ぜれば完成。
(ゴールデンルールに基づいた詳しい紅茶のいれ方はコチラの記事から→★★★)
少し甘めにするのがスリランカ風。紅茶の渋みも気にならずおいしく飲めます。簡単なのでぜひお試し下さい。
JR川崎駅近くで、少人数制のティーレッスンを行っております。
子連れの方も安心して参加できます。詳細はコチラ→★★★
小澤 舞子 【ティーインストラクター】
記事テーマ
サロン・ド・テで優雅にティータイム・・・なんて、子育て中のママには夢の話。でも、自分で美味しい紅茶をいれることができれば、ほんのわずかな時間でもリラックスできるはずです。お客様やお友達に自信をもってお出しできる美味しいいれ方、産地別おすすめの飲み方、子どもも喜ぶアレンジティーなど、紅茶が飲みたくなるような情報をお届けします。