農作物である紅茶は、産地特有の気候や地形の影響を受けることによって味わいが変わります。モンスーン(季節風)の影響で、クオリティーシーズン(品質の高い茶葉が収穫できる時期)が異なります。例えば、東南に位置するウバ地方のクオリティーシーズンは8~9月、南西方面のディンブラは1~3月、中央に位置するヌワラエリアは、両サイドからの季節風の影響を受け、1~2月と6~7月の年に2回もあるのです。
そして、標高によって産地を区分します。標高1200m以上の産地は「ハイグロウンティー(高地産茶)」と呼ばれ、「ウバ」、「ヌワラエリア」などがあります。山の急傾斜の崖のような所に茶畑があり、寒暖の差があります。朝夕の冷え込みで霧が発生し、香りの高い紅茶になります。
「ミディアムグロウンティー(中地産茶)」と呼ばれる産地は標高600~1200mに位置し、スリランカ南部のシンハラ王朝があった古都「キャンディ」が代表的な産地です。
最後に、標高600m以下の産地は「ローグロウンティー(低地産茶)」に区分されます。海が見えるくらい低地で、小規模茶園が多い「ルフナ」などがあります。高地と比べ一年中気温が高いので発酵の強い紅茶になります。
ハイグロウン地方の急傾斜の山一面がお茶の樹です。
現地の人々の飲み方ですが、キリティと言って、お湯で溶いた粉末のミルクや、コンデンスミルクを入れて飲むミルクティーや、ティーポットに生姜を一片加えて作るジンジャーティーを楽しみます。暑い国ですが、いずれもホットティーで飲むのが主流です。
産地によって、ストレートやミルクティーなど色々な飲み方で楽しめますが、良質な紅茶を選ぶためには信頼できるティーショップで買うのが一番です。判断の基準の1つとして、ライオンのマークの下にセイロンティーと印刷されたシンボルマークのパッケージを選ぶのも良いでしょう。
100%スリランカ産であること保証するマークです。
1年を通して様々な味を楽しめるセイロンティーをお楽しみ下さい。
現在、JR川崎駅近辺で少人数制のティーレッスンを行っております。
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小澤 舞子 【ティーインストラクター】
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サロン・ド・テで優雅にティータイム・・・なんて、子育て中のママには夢の話。でも、自分で美味しい紅茶をいれることができれば、ほんのわずかな時間でもリラックスできるはずです。お客様やお友達に自信をもってお出しできる美味しいいれ方、産地別おすすめの飲み方、子どもも喜ぶアレンジティーなど、紅茶が飲みたくなるような情報をお届けします。