ハッピー・ノート.com

名画の模写料理 モネ "ラ・ジャポネーズ" のレシピ/2013年2月

春の足音が聞こえ始めてきました

まだまだ寒い日が続きますが、少しずつ陽が長くなってきて気がつかない間に春の足音が近づいてきているようです。

 
お花屋さんの店先にも春を告げる花、ミモザが咲き誇り、春はもうすぐです!

ミモザ.jpg

今回の絵画の特徴

さて、前回はモネの名画 “ラ・ジャポネーズ”の特徴を踏まえ、模写した料理をご紹介いたしました。

モネ ラ・ジャポネーズ.jpg

(クロード・モネ ラ・ジャポネーズ 1875年 ボストン美術館蔵)

 

ラ・ジャポネーズ.jpg

特徴としては2つあり、日本とフランスの文化の融合がモチーフになっていることと、画面上、朱色を大胆に広い面積に描いていることです。

特徴1つ目 『文化融合』

金髪のモデルが鮮やかな朱色の着物を身にまとい、日本の浮世絵にある見返り美人のようなポーズをとって微笑んでいる後ろには、日本の伝統的な小物が描かれています。

また、モデルが手にしている扇子はトリコロールの柄になっており、大変に分かりやすい文化融合を表現しています。
 
この文化融合を料理で当てはめてみて...
今回はカリフォルニアロールを選んでみました。
日本の巻き寿司をベースに、ツナ、アボカド、マヨネーズなどを使って裏巻きにしたアメリカ西海岸発祥のもの。
今では世界中で愛される文化融合の料理になりました。
 
このカリフォルニアロールを、絵画のモデルのように女性らしい曲線を描いて配置することで、絵画の特徴を踏まえた模写料理としました。
特徴2つ目 『画面構成』

朱色を大胆に広い面積に描く。

こうした手法によって絵画は華やかになり、見た人の目線を惹きつけることができるのです。
この絵画の手法を今回も利用し、サーモンやハマチの色味を画面の中央に大胆に配置して、全体の雰囲気を華やかに仕上げております。 
それではレシピをご紹介いたします。

<材料(カラフル巻き寿司1本分)>

-すし飯-
白米(炊けたもの) 100g
A)合わせ酢
酢 大さじ1
砂糖 小さじ1
塩 小さじ1/6
 
-巻き寿司-
上記のすし飯 100g
焼き海苔 1/2枚
フルーツミニトマト(大)(1/4にカットしておく) 4個
おくら(塩揉みして軽く茹でておく) 3本
アボカド 1/8個
胡麻(白) 適量
B)ソース
マヨネーズ 大さじ1
わさび(チューブ) 小さじ1/2 
 
巻き簾(ラップを全体に巻いておく) 1枚
 
-トッピングの魚(刺身用)-
サーモン 4切れ
はまち 4切れ
鯛 4切れ
しその葉 3枚
 
<作り方>
1. すし飯を作ります
合わせ酢Aを鍋の中で火にかけ、砂糖を溶かす。
炊けた白米をボールにうつし、合わせ酢を回しかけながら、
しゃもじで切るように混ぜる。
乾燥しないように濡れ布巾をかけて、常温で冷ます。
 
2. 巻き寿司を作ります
巻き簾の上に焼き海苔を横長におき、1のすし飯を手で置いて広げたら全体に白ごまを振って散らす。
 
2-1. 2を裏表逆にし(すし飯が下になるように置く)、フルーツミニトマト、おくら、アボカドをそれぞれを横一列にのせる。
よく混ぜ合わせたBを上から(絞り袋などにいれて)細くかける。
 
2-2. 手前側の巻き簾と寿司の端を一緒に持ち上げ、巻き簾を持ち上げながら寿司だけを指先で丸め、巻き簾の中ですしを転がして丸く巻く。
巻き寿司は、一度別皿に取り出しておく。
 
3. 刺身をトッピングで巻きます
2-2で残った巻き簾の上に、魚としその葉を少しずつずらしながら横一列に並べる。
この時、色味が同じ色ばかりが続かないよう、並べる順番に気をつける。
 
3-1. 2-2で取り出しておいた巻き寿司を並べた魚の上にのせ、巻き簾で巻く。
 

ラ・ジャポネーズ完成前.jpg

 
3-2. 包丁で8~9等分に切る。
 
4. 食器に盛りつけます。
3-2で切れた寿司を、S字を描くように並べ、マヨネーズとケチャップを混ぜ合わせたソースとパセリの千切りを全体に散らして完成。
 
いかがでしょうか

少し手間のかかる一品ですが、このように名画の特徴を料理にも活かせば食べる人の目を惹くような、華やかな一皿に仕上がり、おもてなしにもピッタリです。

次回は、春になる前に、もう一度降り積もることのある雪景色を模写していきたいと思います。

Mama's profile/プロフィール

柏木 直子

柏木 直子 【パン&家庭料理教室主宰】

記事テーマ

たった3つのポイントで食卓が絵画に変身!

毎日の生活の中で家族が顔を合わせ、同じものを共有する唯一の時間が食事。だからこそ家族にワクワクした気持ちで食卓に座って欲しいし、何よりママ自身が楽しんで作れることが1番。家族の喜ぶ顔、それは美しい絵画に出会った時のはっとした嬉しい驚きと同じ。3つのポイントをおさえて献立を考えれば、いつもと少し違った家族の表情が見られるかもしれませんよ!

Vote/この記事に投票しよう

Evaluation/この記事のみんなの評価

lightbulb_outline

なるほどそうか!役に立った

0

favorite_border

わかる!わかる!共感した

0

feedback

この記事へのコメント

0

Comment/この記事にコメントしよう

Archives/柏木 直子さんの記事一覧

最新記事

記事一覧を見る

注目トピックス

トピックス一覧を見る

Weeklyゴーゴーリサーチ