こんにちは。朝晩がとても涼しくなりました。季節の移り変わりが、本当に早く感じられます。もっと、ゆっくり季節が感じられたらいいなあ。って思う事は、ありませんか? 自然の中で、ゆっくり手を動かして作品を作って素敵な秋を感じてしくださいね。
さて、今回はトールペイントの作成に必要な道具についてお話し致します。全ての道具をフルに揃えなくても、身近にあるもので代用できる物もあります。手軽に始めてみてくださいね。
さて、まず必要な物は筆ですよね。
下塗りや仕上げに使う大きな1インチ筆。
細かい所を描くのに必要な、ライナー筆や木や葉っぱや細いつるを描くために必要なスクリプト筆。
ベース塗りや影や光を描くために必要な平筆。これは、主にアメリカンのトールペイントで使います。
そして最後に、丸筆が必要です。丸筆は、主にヨーロッパのトールペイントで使われます。
絵具を出すのに必要なパレット。これは、牛乳パックの裏面でも代用できますよ。
図案を本等から写すための、トレーシングペーパーと転写紙。
スタイラスと呼ばれる鉄筆とチャコペンシル。
最初に木を滑らかにするための、やすり。
筆をあらうために必要な水入れ。細かい部分の修正に必要な綿棒。マスキングテープ。
あとは、作品によって木目を付ける道具や波なみ模様を付けるコームブラシ、アンティーク模様を付けるために消毒用エタノールなども使います。
最近では、トールペイントもデコをしたり、キラキラを付けたり、シールを使ったりもします。
トールペイントでは、主にアクリル絵の具を使います。アクリル絵の具といっても、メーカーによって濃度が違って堅さが違うので、描く作品によって使いわけます。絵の具の濃度が濃い方が、しっかりとストロークが描けるので、主にヨーロッパのペイントに使用されています。微妙に異なった色あいで、沢山の種類があります。
絵の具の他には、下地や仕上げに使うニスや、下描きの線を消す溶剤も必要です。
また、メディウムと呼ばれる溶剤があります。これには沢山の種類がありますが、例えばひび割れ(クラックル)にしたり、布に描いたり、色を重ねるために絵具の乾きを意図的に遅らせたり。
また、アンティーク仕上げにするために、オイル絵の具やリンシードオイルを使用する場合もあります。
その他は作品によって、ろうそくのススを使ったり、鳥の羽で大理石風の模様をつけたり、写真やポストカードを使って作品を作る事もできます。
次回は、簡単にお子様と楽しめるハロウィンの作品をアップしますね。小さい作品ですが、季節を感じられる作品がお家の中にちょっとあるだけで、ウキウキ楽しい気分♪になりますよね。
どうぞ、お楽しみに♪
野村 真理子 【トールペイント講師】
記事テーマ
トールペイントは塗り絵のように色を重ねて楽しむクラフトです。木はもちろん、ガラスやあき缶、アクリル板のような身近かな物にも簡単に描く事ができます。トールの技法を取り入れながら、シールやリボン、キラキラデコ等を使って子供でも簡単にできる作品を厳選して掲載致します。親子で楽しんで下さいね。